活動レポート

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COVID-19専門病棟支援 ~東北大学病院 活動レポート~

up 2021.07.28

宮城県の要請を受け、ジャパンハートから看護師8名を派遣し、4月1日より東北大学病院のコロナ感染症病棟での支援を開始しました。

東北大学病院では蔓延当初よりコロナ感染症患者を受け入れ続けており、ジャパンハートが派遣されたのは宮城県での感染者数が急増していた時期でした。
現場ではマンパワーとして日勤勤務、夜勤勤務を行い、主に中等症のコロナ患者のケアを行いました。
感染防護具を着用し、感染対策を行いながらの看護は、不自由なことも多く、普段の看護に比べてできることがとても制限されていました。
十分にリハビリや清潔ケアができずにジレンマを感じることも多くありました。
また、患者さんに笑いかけても伝わらなかったり、酸素マスク越しの声がうまく聞き取れず、コミュニケーションもままならないこともありました。

患者さんにとっても、看護師の区別もつかず、全員が感染防護具を着用している環境の中で療養することはとても不安なことだと思います。
スタッフの皆さんは、「帰りたいなぁ、家族に会いたい」と話す患者さんに対して手を握って励ましたり、症状が緩和されるために何ができるか等を何度も相談し、制限された中でもできることを常に考えていました。

スタッフは様々な病棟から集まっており、病棟の立ち上げ当初からいるスタッフや新たに異動してきたスタッフが協力し合って働いていました。
昨年からコロナ感染症病棟に所属している看護師は、常に対応方法を模索し、緊張感を持ちながら看護を行ってきたことによる疲弊がみられていました。終わりが見えない中で辞めたいと思うこともあると仰っていました。
また、新たに異動してきたスタッフは、コロナ患者を対応することへの戸惑いや感染への不安、自分がやりたい看護ができないジレンマが大きい様子でした。
皆さん様々な思いを抱えながらも、病棟を少しでも良くしていこうと真面目に一生懸命取り組んでおり、いつか心が折れてしまうのではないかと感じることもありました。

クラスター現場と異なり、病棟は収束の見通しが立てられません。
患者数が減った時期でも次に備えて準備をしなくてはいけません。
気の休まらない状況の中で、モチベーションを維持しながら働くことへの難しさを感じるとともに、スタッフの思いを吐き出せる機会や休息がとれる時間の必要性を改めて感じました。
私たちが支援に入った期間は短期間ですが、少しでも休息のとれる時間が増えていたり、業務の負担が軽くなっていたらいいなと思います。

ジャパンハート看護師  冨永 裕美

▼プロジェクトの詳細はこちらから
国際緊急救援(iER) | 新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ

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