私は今回で2回目のクラスター支援で、10日間という短い期間中に下記の2つの場所で活動しました。
①苫小牧の福祉施設
②札幌の福祉施設
両者とも福祉施設ではあるものの特色が全く異なり、対応方法や関わり方も異なっていました。
今回私はどちらの施設にも初動ではなく途中からの参戦でしたが、途中参戦だったからこそ気づいたこともありました。
それはジャパンハートの活動についてです。
両者施設で、活動の終盤や撤退をつとめる役割でありましたが、どちらの施設からも同じ言葉をいただきました。
「本当に必要なときに必要なことをしてくれた」
北海道で第4の波が押し寄せていたとき、ジャパンハートは調査・視察から入り、活動に繋げていました。
通常では医療行為をしない施設であり、物資や物品もない中、脱水状態の利用者がいれば点滴投与をし、呼吸状態が低下している方がいれば酸素投与もしました。
そして緊急性の高い方は、関係者と連携し入院搬送手配をしていました。
クラスターとなる施設は利用者だけではなく、もちろん職員の陽性者も多く療養せざるを得ず、人員が不足している状況が多いです。
もちろん要請に応じてですが、「何が必要で何ができるか」を自ら見極め支援につとめていることがわかりました。
初動で動くメンバーは収束を最後まで見届けず、新たな場所へ転戦することが多いです。
だから私は伝えたい。「私たちがやっていることは確実に届いている」と。
クラスターとなった場所は長期戦で体力的にも精神的にも本当に大変です。
その中で元の生活に戻れるよう利用者の協力も得て、職員みんなで頑張っています。
もちろんそこで頑張る人たちが最も大変ではありますが、災害現場を転戦しながら活動を続けているメンバーにも私は敬意をはらいたいです。
ジャパンハートのミッションである「医療の届かないところに医療を届ける」
姿を感じた活動でした。
ジャパンハート看護師 鈴木綾
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