2021年1月15日で大阪コロナ重症センターでの支援を終えた翌日から同じ大阪府内にある慢性期病院へのクラスター支援活動に看護師2名で入りました。
ニュースでも高齢者の重症率・致死率の高さが報じられていますが、慢性期病院・高齢者施設はその高齢者が多く生活する最たる場所の一つです。そして今回の病院も例外ではなく、入院患者のほぼ全てが高齢者で私たちが支援に入った時にはすでに約半数近くの方がお亡くなりになっていました。
先日まで活動していた重症コロナセンターは稼働開始まもなく、患者さんとスタッフとの関係性は浅い環境でした。しかし今回の病院では入院期間も数年から数か月と長期になる方がほとんどで患者・家族・スタッフの関係性も深く長いものだったろうと考えると、連日亡くなる患者さんを見送ってきたスタッフの気持ちを考えると胸が痛みます。
でもそれ以上に辛いのは家族もしくは本人で、面会できず、亡くなってからでさえ顔を見ることが叶わず。普段の入院ならば、時に家族・友人からの叱咤・激励を受けながら治療を受け、最期を迎える時にはせめてお別れができるようスタッフは気を配ります。しかしコロナの流行する今、直接声をかけることもできず、顔を見ることさえ叶わない場合が多いかと思います。
自分にできることは少ないなと日々思いながらも、活動する中で出会う人達の負担が少しでも軽減できれば良いなと感じています。
国際看護師研修56期生 前田 百合子
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