大阪からの要請を受け、団体からICU経過のある私が令和2年12月15日から稼働していた、大阪コロナ重症センターに12月22日から参加することになりました。センターが稼働し1週間が過ぎベッド数が9床という時でした。
そこでは様々な地域・施設から呼吸器が扱えるという絞られた条件のもとで集中治療・救命・一般病棟などから、経過・役割・立場も異なる看護師が集まっていました。派遣先は看護協会・病院・団体などから10日〜終了日未定まで様々。
緊張感のある環境でありながら100人前後の大所帯の中、1日でスタッフの出入りが20人近くになる日もあり騒然とする日々の中、各自が教えてもらったことを、次の新しいスタッフに伝え繋げていき毎日業務を一生懸命行っていました。
また病室は広いとはいえ1フロアーで、患者間は一部を衝立で仕切っているだけになるため、意識のない呼吸器を使用している患者と歩行練習が出来るまでになった患者が数メートル離れた空間で過ごすこともありました。
多くの病院では意識状態がハッキリしており状態が良くなってきた患者と状態が悪くなっていく患者とは心的配慮から病室を分けることが多いと思います。しかし、この特殊な環境ではそれが困難な場合があります。あらためて新型コロナウイルス感染は通常とは異なる「特殊」な状況なのだと考えさせられる瞬間でした。
年が明け全国的に患者数・重症者も増える中、私の活動終了時にはコロナセンターも16床まで増えていました。一緒に活動を共にしてきたメンバーもそれぞれ派遣期間が終了し各自勤務先へ戻っていきます。
同じように頑張っている人達がいるのを心強く思いセンターでの活動を終了し、引き続き新たにクラスターが発生している現場でコロナ支援活動を続けていきます。
ジャパンハート国際看護師研修56期生 前田
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