私は今回初めて災害ボランティアに参加しました。
被災地へ行くのも初めての経験です。災害ボランティアと聞くと災害直後の支援をイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、今回は中長期支援ボランティアへの参加でした。
身をもって感じたこと
能登に到着し車での移動中に倒壊したままの家屋や舗装されていない道路を目にし、想像していた以上に未だ復興できていない現状に驚きました。被災から1年以上経過した今でもこの現状なら被災直後は本当に悲惨な状況だったと思います。
カフェ企画では仮設住宅や集会所を訪問して被災者さんとお話をすることができ、実際にお会いしてみて皆さん笑顔で話され明るい方が多いなと印象を受けました。
しかし話を進めていくと、9月の奥能登豪雨の時にトラックの中に閉じ込められ引きずり出されて助けられ今でもその時のことがフラッシュバックしている人や狭い仮設住宅に家族と住んでいることでストレスをため込んでいる人など精神的負担を抱えている方が多くいることを知りました。
これは災害直後ではなく時間がたった今だからこそ出てくる問題だと感じました。中長期支援として毎月行われているカフェ企画はそういった方たちを継続して支援していく観点でも重要だと感じます。
備えにも
滞在中は体育館で段ボールベッドと寝袋を使用しての寝泊りをしました。北海道在住の寒さに慣れている私でも夜の体育館は寒く床もすごく冷たく感じ、硬い段ボールベッドでの睡眠は背中が痛くつらかったです。ただ実際にそういった経験をする機会は滅多にありません。次回ボランティア参加した際は時期に応じた服装を準備でき、今回一緒に参加した人からおすすめグッズを教えてもらったのでそれらを持参しよう、など学びになりました。
あたたかさ
カフェ企画の帰り際に「ありがとうね、あなたたちも頑張りなさいよ」など声を掛けてもらったり、「皆で食べてね」とフルーツやお菓子を頂いたりと能登の方たちはとても温かい人たちばかりで支援する側の自分が逆に元気を貰いました。
今回ボランティアに参加したことで1年以上経った能登の現状を知り、被災者さんと関わることで必要な支援について考えることができたと思います。
iERボランティア 看護師 Y
ジャパンハートが行った能登半島における支援
ジャパンハートでは能登半島地震の緊急救援活動として、2024年1月4日から4月20日までの間に避難所と診療所への看護師常駐、輪島市門前地域の避難所巡回診療を行ってまいりました。
現在は、地域の保健士さんと連携し、仮設住宅に入居されている方々のコミュニティづくりの促進や潜在的な健康問題(医療、介護、福祉面)の拾い上げを目的とした短期イベント(サロン活動)を定期的に実施しています。
サロン活動の裨益者数が2025年1月にはのべ1000名を超えました。
引き続き実施して参りますのでご興味がありましたらお問い合わせください。
令和6年能登半島地震 緊急支援活動のご寄付について
皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
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ジャパンハートの災害支援・対策(iER)
ジャパンハートの災害支援・対策iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 令和5年九州北部豪雨緊急支援
今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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