活動レポート

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【能登半島地震 災害支援・対策(iER)】2月 おしゃべり喫茶開催 in 門前町・能登町 活動レポート①

up 2025.03.12

ジャパンハート東京事務局インターンの真鍋優花です。
今回、初めて災害支援・対策(iER)の活動に参加しました。能登半島地震の発災後、能登半島を訪れるのもはじめてでした。

能登の今

2月下旬。ちょうど冬一番の大寒波がやってきたタイミングで私たちは能登入りしました。
活動地の門前町・能登町ともに一面白銀の世界。
大雪のためカフェの実施が困難になってしまった際は、急遽仮設住宅周りの雪かきを実施。朝から雪かきをしてお疲れの皆様が少しでも休息が取れるようにあたたかい飲み物をお出ししました。

久しぶりの大雪に地域の皆様も驚いていらっしゃる様子でした。
車で移動しながら、地震によって崩れた家がいくつも見える一方で、倒壊した家の解体が進んでおり、空き地も点在しています。仮設住宅で生活をしている方の中には、「昨日自分の家を解体したんだよ」とお話をしてくれた方もいらっしゃいました。

現場の声

おしゃべり喫茶は雪の影響もあり、通常よりは来場者数が少なかったのですが、お会いした方々は皆さん、初対面の私にもあたたかく接してくださいました。カフェ会場はどこも毎回、皆さんのおしゃべりの声でいっぱいに。
お話しさせていただいた方の中には、「普段はあまり外出しないけど、今日はおしゃべり喫茶に来るために外に出たよ」と言ってくれた方もいらっしゃいました。
また、私が住民の方々のお孫さんと同年代のため、私とお孫さんのようにおしゃべりしてくれた方もいました。その方は、「息子や娘は遠くにいてなかなかすぐには会えなくて。地震が起きてから1回も会っていない。寂しいね。でも、ここにいる友達たちと楽しく過ごしているよ」とお話ししてくれました。
ある方は、私がおしゃべり喫茶の準備中に家から顔を出してくれて、ちょうどお昼時だったこともあり、お昼ごはんの大根と七面鳥の煮物を差し入れしてくださった方もいました。とても美味しくて、凍える身体に美味しいお出汁が染みました。

そういったあたたかさはジャパンハートがずっと継続して交流を続けてきた賜物だと思います。おしゃべり喫茶の現場を通して、ジャパンハートと住民の皆さんの間の信頼関係を感じました。

おしゃべり喫茶にいらっしゃっていない、あるいは来られない方々の仮設住宅に訪問もさせていただきました。

「寒くなってから足が痛くて、なかなか外に出られないけど、暖かくなったらたくさん外に出たいな。」
「足元が滑るのが怖いけど、気を付けながら買い物はできている。何とか。」
といった声が聞かれました。
しかし一方で、部屋の中にごみが散乱していたり、何とかギリギリの状態で今の生活を維持している、明らかにフォローが必要でもご本人が求めていない、といった現状を目の当たりにしました。
住民の皆さん一人ひとりが抱えている現状や想いはそれぞれ違うということを改めて強く感じました。

最後に

活動に参加したからこそ知りえたことがたくさんありました。
地震発生直後はこんなに寒くて、十分にモノがなく、インフラが整っていない中、生活をしなければいけなかったこと。
住民の皆さんはもともと広い家に暮らしていたからこそより一層狭く感じてしまう、仮設住宅。

1年2カ月間経ってもなお継続的なフォローが必要な方がたくさんいらっしゃいます。発災から継続して能登の皆さんとの交流を続けているジャパンハートだからこそできること、気づけることがあるのだと強く感じました。

一人でも多くの能登の皆さんの心身のためにも、医療者ではないけれども私ができることを全力でやっていきたいと思います。
医療者が活動しやすい環境を整えるなど、ロジスティクスの役割はジャパンハートの災害ボランティア研修で学んでいましたが、今回実際の現場活動に参加し、実践的に理解ができました。

いつ、どこで、何が起こるか分からない。
でもいつ、どこで、どんな災害が起こっても、一人でも多くの人のニーズに応えられるよう、今回得たたくさんの気づき・学びを今後の活動に活かしていきたいと思います。

ジャパンハート東京事務局 インターン 真鍋優花

ジャパンハートが行った能登半島における支援

ジャパンハートでは能登半島地震の緊急救援活動として、2024年1月4日から4月20日までの間に避難所と診療所への看護師常駐、輪島市門前地域の避難所巡回診療を行ってまいりました。
現在は、地域の保健士さんと連携し、仮設住宅に入居されている方々のコミュニティづくりの促進や潜在的な健康問題(医療、介護、福祉面)の拾い上げを目的とした短期イベント(サロン活動)を定期的に実施しています。
サロン活動の裨益者数が2025年1月にはのべ1000名を超えました。
引き続き実施して参りますのでご興味がありましたらお問い合わせください。

令和6年能登半島地震 緊急支援活動のご寄付について

皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
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ジャパンハートの災害支援・対策(iER)

ジャパンハートの災害支援・対策iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 令和5年九州北部豪雨緊急支援

今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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