松波中学校、鵜川小学校で活動をしていました看護師です。
避難所の学校で、学校再開の話が聞かれるようになってきました。
被災地の若い世代
松波中学校で発災後はじめて学校が開いた日。
避難中の中学生が避難所の体育館から玄関の方にカバンを持っていそいそと走ってきました。
「学校?行ってらっしゃい」と声をかけると、「行ってきます」ととても嬉しそうでした。
鵜川小学校では避難者の中に小学生も多く、普段から元気な声が響いていますが、学校があった日は雪がちらつく中、学校の外からも楽しそうな声が聞こえてきます。
避難者の中には受験生もいたとのことで、図書室を勉強部屋にし、避難所から受験に送り出したという話も聞きました。
帰省中に被災され、今月は避難所を離れずに自分の意志でボランティアを続けることにした大学生にも出会いました。
各避難所で午前・午後に行っているラジオ体操の時間には、小中学生が前に出て声を出して盛り上げている様子をよく見ます。
職場が被災し、自宅も倒壊してしまっている状況で、「自分も被災者。しかも今無職やし。だからここでやれることやる」と話す、若い世代のボランティアの方々もいます。
被災地で出会った若い世代の力に、支援者である私自身、笑顔や元気やたくさんの気付きをもらいました。断水も続く避難所生活、周囲の大人のいつもと違う雰囲気、余震もまだまだあります。避難所の先についても中々考えることができない状況の中、お互いに支え合い、周囲を気遣い合う様子には本当に頭が下がる思いでした。
彼らの思いも汲み取りながら、支えになるには何ができるのか。世代ごとの支援やその時々の状況に合わせた支援について、避難所での活動を離れてからもできることを探していきたいと思っています。
自分が被災者になる可能性について考える
「自分が被災者になるなんて思わなかった。この地域のみんな、きっとそう思っている」
被災地での支援中に聞いた印象に残っている言葉の1つです。
大きな災害のたび、常時から備えていくことの重要性がニュース等でも取り上げられますが、当事者になるまではどこか他人事で、時間が経つと危機感も薄れてしまいます。
私自身もそうです。
いつ、だれに訪れるが分からないからこそ備えが必要だと、被災地の光景や避難者の方々のお話しを聞いて改めて実感しました。
家庭や職場、地域、地元…自分の大切な人や場所を守るために、今できることはなにか、活動レポートを見た方が少しでも考え、行動するきっかけになって欲しいと思います。
グローバル看護師育成プログラム看護師(現メディカルチーム看護師)
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ジャパンハートの国際緊急救援iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 豪雨で被害甚大な福岡県久留米市へ医療チームを派遣し、人的・物的支援実施
今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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