本活動は、公益財団法人風に立つライオン基金様から委託を受けて実施をしています。
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ふんわりチャンポン大作戦 ~行脚の記録 vol.9 (前編)~
2020年6月26日の午前に北九州市での訪問を終えた我々は、レンタカーに乗り込み、大分県へと向かいました。約2時間のドライブの末に辿り着いたのは、【社会福祉法人 庄内厚生館】様です。
こちらではまたまた初めての試みを実施!小グループに分けたグループワークを行い、その中で自己紹介や質問の吸い上げなどを行いました。「ふんわり」というタイトルの下、参加されている方々からの意見を聞くことに重きを置いて、これまでの相談会も実施してきました。しかし、初めて会う医師や看護師にいきなり質問をぶつけることは緊張してしまうものです。まずは、メンバーとのコミュニケーションを図ってもらうべく、医師や看護師も小グループの中に入り、全員が発言できる環境づくりをしてみました。チャンポン大作戦の“具材(内容)”は日々進化しているのです!
この取り組みが功を奏し、ふんわりとした空気感で、意見交換も活発に行いながら、相談会を進めることができましあ。この日はテレビ取材も入られるということで、ガチガチになってしまったらどうしようという懸念もしておりましたが、そちらも杞憂に終わり、皆さんカメラはそっちのけで真剣に話に耳を傾けてくださいました。
そんな同法人様は、平時には高齢者の方と幼稚園の子ども達との交流プログラムを設けているのだとか。コロナの影響で交流ができなくなったことは、お互いにとって非常に残念なことだったようです。感染のリスクをゼロにすることは難しくても、正しい対策の上でなら、徐々にその交流も復活できるようになるかもしれません。利用者の方々の楽しみや生きがいを守ることにも、この活動が繋がっていると、実感させていただいた訪問となりました。
翌27日。大分から車で4時間をかけて向かったのは、鹿児島県霧島市。訪問したのは、【社会福祉法人 山陵会フラワーホーム】様です。理事長であり、医師でもある德永正義様が先頭に立って、既に水準の高い感染対策のマニュアル等を作成されていました。今回はそちらを基に、より体に染み込ませられるようなお話や、現場視察をさせていただきました。
印象的だったのは、「感染者がまだあまり出ていない地域で、どこまで自分事として捉えてもらえるか」という課題を持たれていたということです。実際に、霧島市にお住まいの人々の中には、「コロナは別の国の出来事」のように捉えられている方が、今でもいらっしゃるとこのことです。毎日の用に報道がされていても、身近で起きなければ、どうしても他人事の用に捉えてしまうのは仕方がないことです。そういった状況において、どのような内容を提供することで、実のある相談会に出来るのか。我々も改めて考えさせられました。
これは徳永理事長の受け売りですが、「何か起きる前に繋がりを作ること」が大切とのことです。感染対策で言えば、何か起きる前に知識や技術をつけることが、「その時」が来た時により良い生活を送るための方法なのかもしれません。
この訪問のちょうど1週間後、九州地方を豪雨が襲いました。被災された方々には心からお見舞い申し上げるとともに、復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。そして、もしこのチャンポン大作戦や、ジャパンハートの力が必要な場面がございましたら、ご遠慮なくお申し付けください。
ジャパンハート 杉山
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国際緊急救援(iER) | 新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ