活動レポート

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「コロナを正しく恐れる」ために必要な知識・技術を伝える

up 2020.06.10

本活動は、公益財団法人風に立つライオン基金様から委託を受けて実施をしています。
お問い合わせは、公益財団法人風に立つライオン基金様へお願いいたします。

 こんにちは、ジャパンハートの長期ボランティア医師の大江です。3月末からコロナの影響でミャンマーでの活動ができなくなったため、現在は国内で介護・福祉施設でのコロナ対策を考えるプロジェクトに参加しています。

これまでにいくつもの施設を見学させて頂き、毎回お伝えしているのは以下の3つです。
① 現場で実際に困っていることへの回答
② コロナ対策で絶対にやった方が良いこと
③ コロナ対策でやらなくても良いこと

 このプロジェクトでは、もちろんコロナ感染の原則やマニュアル・ガイドラインに基づいた対策をお伝えしていますが、一方的なレクチャーではなく、できるだけ現場からの質問にお答えするという形式を大切にしています。なぜなら、もしコロナ患者が発生した時に実際に対応されるのは私たちではなく現場の方々だからです。そして、余計なコロナ対策にエネルギーを注ぐのではなく、本当に力を入れるべき対策に集中できるようにサポートしています。

「コロナを正しく恐れる」ために必要な知識・技術を伝える

 では、一体、介護や福祉の現場の方々はどんなことで困っているのでしょうか?実際に頂いた代表的な質問をいくつか紹介させて頂きます。

・入浴介助の時にマスクを着用すると苦しい。必ずマスクは着用しなければならないですか?
・子どもたちと触れ合っていると汗をかくことが多いのですが、汗からも感染しますか?
・利用者が発熱した時には、必ず個人防護具(PPE)を装着しなければならないですか?
・アルコールで手が荒れる人がどうすればいいですか?
・手指消毒をする時にはアルコールと次亜塩素酸のどちらがいいですか?
などなど・・・

 こういったご質問を毎回30~50ぐらい頂きます。質問によっては、時期(コロナ流行期・蔓延 期・消退期)、施設ごとのコロナ対策の理解度やPPEの有無によってその回答が変わるものもあります。だからこそ、施設ごとにどんな対策をしているのかを十分に聴取して、現場で無理なく取 り入れられる対策を一緒に考える必要があります。

 これからも、介護・福祉施設ではクラスター(集団感染)が発生するリスクがあります。感染 者をゼロにすることは難しいですが、クラスター発生を予防し、万一発生しても早期発見するために必要なことをこれからも現場の方々と一緒に考えていきます。

「コロナを正しく恐れる」ために必要な知識・技術を伝える

▼プロジェクトの詳細はこちらから
国際緊急救援(iER) | 新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ

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