ジャパンハートの国際緊急救援チームが、4月30日から派遣し長崎での医療支援活動をした第一陣の医療者(医師1名、看護師2名)は5月4日で任期を終えました。第一陣の皆さんには、ジャパンハートが活動を継続するにあたり重要となる環境整備に注力していただき、最終日は夜間対応を行いました。
夜間対応では緊急時の船内活動を想定し、診療フローなどの綿密な確認を実施。無事に初の夜間対応を終えた第一陣チームは、その翌朝、第二陣のメンバーと合流しました。5月4日からは、ジャパンハートの海外活動地であるミャンマー、カンボジアで活動していた医師1名、看護師2名が新しく参加します。
交代のための引き継ぎではPPE(個人用防護服)の着脱訓練の実施のほか、第一陣が作成したマニュアルや活動にかかわる確認事項等の申し送りが行われました。
限られた時間と環境下で業務を引継ぎ実際に運用するには、正確なフローを速やかに“伝達する”こと、また同様に“把握する”ことの難しさがあります。各医療者がその力を最大限発揮し活動にあたれるよう、特に以下の3点を注意しながら活動していくことをチーム内で確認し合いました。
・現場での人の流れや物事の動きなどの状況把握
・正確な申し送り、引継ぎ
・日々変化する「新しいニーズ把握」
今後もスタッフが交代しながら現場運用をしていくこと、また夜間対応を中心に活動していくこととなるため、より「自信をもって次につなぐ」ことができるよう、チーム全体が意識的に活動を行っていきます。
また、現場では自衛隊をはじめ、長崎県のDMAT2チーム、NGOからのチーム合わせて5チームが24時間体制で交代しながら医療支援活動にあたっています。現場において、チーム間でのコミュニケーションと連携は活動をするにあたり重要なポイントとなっており、緊張感を保ち続けるためにも、双方士気を高め合いながら任務にあたっています。
ジャパンハート 国際緊急救援
International Emergency Relief(iER)
佐々木 蓮