ジャパンハートの医療活動は日本から参加してくださる多くの「短期ボランティア」の方々に支えられています。とりわけカンボジアの病院「ジャパンハートこども医療センター」には、ほぼ毎週のように異なる分野のプロフェッショナルが訪れます。
短期ボランティアの職種は、医師だけでなく薬剤師や診療放射線技師、臨床検査技師と幅広く、皆さん休暇を利用するなど忙しい合間を縫って活動に参加してくださっています。
今回の活動レポートでは、この夏、短期ボランティアの制度を利用して1週間カンボジアで活動してくださった薬剤師さんの「体験記」をご紹介します。
支援ではありながら、私自身が救われたボランティア活動
この度、短期ボランティアに参加させていただきました。
カンボジアの「ジャパンハートこども医療センター」には薬剤部があり、カンボジア人薬剤師2名と日本人薬剤師1名が常駐してお仕事されていました。
薬剤師の主な業務は、調剤、抗がん剤調製、医薬品、医療機器の管理でした。抗がん剤調製については、ドクターからの処方をレジメンチェックしてからの調製でした。
【ナースステーションでカルテを記入する看護師さんたち】
現地スタッフとのコミュニケーションは全て英語で、カルテ、レジメンも英語で書かれていました。回診にも参加させていただきました。
【朝の回診の様子】
全ての業務が、日本の病院の薬剤師業務と変わらない印象でしたが、唯一違う点は全て寄付で購入している為、医薬品、医療資源はムダにしてはならないことでした。渡航前は異国の地での薬剤師業務にワクワクし、現地では期待以上の喜びと感動がありました。
【医薬品は首都・プノンペンに出向いて購入】
日本では体験できない貴重な経験が多く、勉強になる事がたくさんありました。支援ではありますが、私自身が救われました。大学を卒業して25年。まだまだ自身のスキル、知識をブラッシュアップさせる必要性を感じ、その上で継続的なボランティア活動を考えるきっかけとなりました。
【車いっぱい持ち帰ります】
多くの方に支えていただき、この場をかりて感謝申し上げます。ありがとうございました。
短期ボランティア(薬剤師) 町田順子
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カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動