スースダイ!こんにちは!
カンボジアアドバンスナースのフクダです。
カンボジアでの長期国際看護研修を終えて、アドバンスナースとして戻ってきてもう1か月経ちました。
業務の範囲や考えなければいけないことが少し変わり、まだまだ慣れないことも多く落ち着かない毎日です。そんな私に癒しを与えてくれた出来事のお話をしたいと思います。
先日、短期ボランティアで臨床現場におけるアロマテラピーの資格をお持ちの山下さんという方がお越しくださいました。看護師の傍ら、休日にはボランティアで産前産後のお母さんのためにアロママッサージをされるなどの活動をされています。
そこで!AAMCにも即席でアロマルームを作りました!
お部屋の飾りつけをして、オルゴールの音楽をかけて癒しの空間に!
本当はキャンドルで照明も調整したいところでしたが、、、ここは病院。火気厳禁です。
果たしてカンボジアの方々にアロマの香りやマッサージが受け入れられるのかと、少し不安げな山下さんと私。
まずは、産前産後のお母さんたちにアロママッサージどうですか?とおすすめしてみると
「やりたい!」とたくさんの方が希望してくださいました。
次々とやってくる患者さんに山下さんも私たちスタッフも一安心。
産前産後のお母さんたちは、腰痛や母乳がでにくいなどのトラブルを抱えています。
山下さんはそれらの症状に合わせてアロマの香りやマッサージの場所を調整されていました。アロマルームには本当にいい香りが漂い、気持ちよさそうにウトウトしているお母さんたちを見ていると、私の気持ちもトロンとして癒されます。
お母さんたちに感想を聞くと「終わったあともずーっと気持ちいい!」と反応は上々です。
和らいだ表情を見ていると本当に気持ちよかったんだなとこちらも嬉しくなります。
そのあとも山下さんは病棟にいる術後の患者さんのベッドサイドにも回ってくださり、時間の許す限りマッサージをしてくださいました。
そして、通訳がいなくても、こちらがお願いしなくても、次々と現場のニーズにあったことを見つけて患者さんや私たちを助けてくださいました。
そしてなんと!
仕事が終わってから私たちスタッフにも宿舎でマッサージをしてくださったのです。もうそれは気持ちよくて気持ちよくて、たくさんのスタッフを癒してくださいました。
しかし、私を癒してくれたのは山下さんのアロママッサージだけではありません。
山下さんの言葉に心が癒されたのです。
それは、たくさんの人をマッサージしてお疲れではないですか?と聞いた時のことです。
「やりたくてやっていてね、やった分だけ私の気持ちもすーっと落ち着くからいいんです。」
この言葉に私は心が満たされる気持ちになりました。
山下さんがこうしてカンボジアに来てボランティアをされていることは、山下さんの幸せや喜びにそのまま直結しているのだと思います。
だからただ純粋に心から目の前の患者さんに向き合って、現場のニーズを汲み取って行動されていたのだと思います。
私もまだまだ少ないボランティア経験ですが、このことは簡単なようで簡単でないと思います
山下さんに限らず、短期ボランティアの方々にはいつも助けていただき、そして刺激をもらいます。短期ボランティアのみなさんとの出会いはとても楽しいです。そして短期ボランティアのみなさんがそれぞれ持っているどんなスキルも現場には必要なものと思います。
AAMCには毎日たくさんの患者さんが受診します。手術は順番待ちでたくさんの患者さんが待機しています。
ぜひみなさんのスキルをカンボジアで活かしてみませんか?
一緒にお仕事できるのを楽しみにしています。