沖本真史医師は内科医として20年以上のキャリアを持たれ、2023年からジャパンハートの海外活動へ複数回にわたり、参加いただいています。
さらに、2024年能登半島地震では災害ボランティア医師として現地入りし、避難所での診療活動など精力的に活動されました。
そんな沖本先生にカンボジアでの活動について綴っていただきました。
▼現地で医療をする楽しみ、醍醐味はなんですか?
日本と全然違う環境で医療するということは想像以上に新鮮です。
①検査、手技の学びなおし
CTや採血などの検査も簡単にはオーダーできず、的確な身体所見のとりかた、病歴聴取、エコー検査、レントゲン撮影が求められます。
採血も患者さんの金銭状態と相談しながら項目を設定しなければならないですし、日本では一般的な検査でも、当地では耳慣れない特殊な検査だったりします(呼吸器内科からみると、KL-6がない!とか)。
②知識の確認
現地のスタッフとディスカッションするときも、こちらの知識があやふやなところにいまさらながら気づいたりして、毎日、基礎知識の確認、知識のアップデート、不得意分野のスキルアップ(エコースキルなどは帰国のたびに実習セミナーに行きます)などなど、勉強は欠かせませんし、楽しいです。
逆に、専門外のところは教えられることも多いです。
③医療背景の違い
他国で活動するにあたっては、その国の状況をある程度理解し順応することも大切だと実感しました。日本と同じやり方では通用しないこともありますし、日本が正しいというわけでもありません。
実際にそこで病気に悩む人に寄り添うためには、まずその背景を知るところから始めなくては。
④交流
これは医療ではありませんが、私にとってはとても大切なポイントです!
カンボジアの人たちはもともと気質が明るくて優しい人が多く(個人の勝手な感想ですが)、コミュニケーションをとってみんなで働くのがとても楽しいのです。
また、彼らの高いモチベーションも、とても刺激になります。個人的にはみんなでビールを飲んで騒ぐのが大好きです。
医師
沖本真史
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そのほか、参加したきっかけや忘れられないエピソードなどぜひ、記事全文をぜひご覧ください。
▼「日本とは全く異なる環境での医療」
https://japanvolunteer.org/voice/241122/