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【メディカルHR】看護師からみた「日本とカンボジアの小児病棟の違い」

up 2025.02.06

私は2024年11月より、カンボジアにあるジャパンハートこども医療センターの小児病棟で看護師として活動しています。

日本でも小児病院で働いており、この病院に小児病棟があることはジャパンハートで活動をしたいと思った理由の一つでした。
小児病棟で活動を開始し、日本との違いに日々驚くことばかりです。

こちらの小児病棟では、一般小児と小児がんの病室がありますが、小児がんの子どもたちが多く入院しています。
小児がんの治療にあたり、長期入院を余儀なくされます。
付き添いの家族は子どもと同じベッドや床にござを敷いて寝泊まりしています。

子どもたちは化学療法を行っており、抗がん剤の副作用と闘いながら、定期的な血液検査、輸血、抗生剤投与など検査や治療を頑張っています。
また、感染予防のため、小児がん病棟内のみで生活しており外で遊んだり自由に家族と面会したりも出来ません。

部屋もほとんどが4~10床の大部屋で、日本と違いカーテンもないためプライベート空間はありません。
日本では個室を希望されたり、大部屋でもカーテンで仕切られていたりとプライベート空間を大切にされることが多いため、私は活動開始後、この生活環境は子どもも付き添いの家族も相当のストレスがあるのではないかと感じていました。

しかし、カンボジアではみんなが家族のように協力しながら生活しており、笑顔に溢れています。
子どもたちは同じベッドでお昼寝したり、一緒に遊んだり、時にはおもちゃの取り合いをしたり、大きい子が小さい子のお世話をしたりしながら兄弟のように生活しています。

さらに、付き添いの家族も食事をシェアしたり、付き添いの家族が出かけている間は別の家族が子どもの面倒をみてくれたり、常に協力しながら生活しています。
この背景には、カンボジアは兄弟が多い事や同居家族が多い事、また謙虚に他人を支えあう文化が関係しているのかなと感じます。

メディカルチーム看護師
白谷 万葉

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このほか、カンボジア人スタッフならではの子どもたちとの関わりなど、記事全文をぜひご覧ください。
▼日本とカンボジアの小児病棟の違い
https://japanvolunteer.org/global_nursing/medical-team-241226/

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