活動レポート

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【夢の架け橋プロジェクト】吉岡秀人×奨学金生

up 2024.12.09

10月15日、ジャパンハートの奨学金生を対象に、最高顧問の吉岡医師による座談会が行われました。
今回はその様子をお届けします。

座談会の様子をお届けする前に、奨学金事業について簡単にご説明します。
ジャパンハートがカンボジアで行う事業のひとつに、奨学金事業があります。
この奨学金事業は「夢の架け橋プロジェクト」と呼ばれていて、自らの力で自らの国を立て直していく若者の育成を行っています。
このプロジェクトでは、成績優秀にもかかわらず家庭が貧しいために進学することができない、医師・看護師を目指す地方出身の学生を支援しています。
また、奨学金生の支援は、一人の学生に対して一人の里親支援者様が支援する里親制度をとっています。

今まで26名の学生(Dr9名、Ns17名)が卒業し、現在は20名の学生(Dr13名、Ns7名)が首都プノンペンにあるジャパンハートのオフィスで共同生活をしながらともに学んでいます。

今回行われた座談会はなんと約3年ぶり。3年生以下の学生は初めて吉岡医師に会い、ほかの学生も久しぶりだったため、かなり緊張した様子でスタートしました。
奨学金生たちが緊張している様子を見て吉岡医師は冗談を言って場を和ませるなど、次第に緊張も解け、奨学金生に笑顔が増えてきました。

最初に奨学金生の自己紹介と、なぜ医療者になりたいと思ったかの2つを順番に話してもらいました。
「医療者になることは小さい頃からの夢」
「カンボジアの医療の発展を願っている」と話す奨学金生が多くいました。

他にも「専門課程の勉強ができるチャンスを得ることができたからジャパンハートに感謝している」と感謝を伝える奨学金生や「吉岡医師のような医師になりたい、吉岡医師が自分の目標だ」と伝える奨学金生もいました。

中には日本語で自己紹介をしてくれた奨学金生もおり、その奨学金生はジャパンハートが提携している高校出身でほかの子たちにも簡単な日本語を教えているようです。

自己紹介を終えた後には、吉岡医師への質問タイムに入りました。
何名か手が挙がり、「ジャパンハートにロボットは導入するのか」「機会があれば吉岡医師の手術ミッションに参加してみたい」といった内容や「吉岡医師は今回いつまでカンボジアに滞在するのか」などのたわいのないやり取りもされていました。

「どのようにしたら優秀な医師になることができるか」という質問が出た際には、吉岡医師はホワイトボードにグラフを書きながら「35歳くらいまでは努力をたくさんして、ひたすら働く。
そうすることで人生で得ることができる能力の面積が大きくなる」と話していました。

それだけでなく、人生を雪だるまに例え、芯となる最初の部分を若い頃につくることで雪だるまがより大きくなるという話もありました。
奨学金生はメモを取ったり、前のめりになったりしながら話を聞いていました。

この座談会が終了した後に、奨学金生に感想を聞くと「吉岡医師はいつも忙しいからこのような時間があっていい機会だった」と言っていて、奨学金生たちのモチベーションがより上がったようでした。

私は彼らの出身地である農村部へ行ったときに水の確保が難しい環境で生活している子や小さなライト一つで照らされた狭い勉強スペース、壁に貼られた”I can do it ! ””susu(頑張れ)” という文字を見ました。

そのような中で医療者になるために勉強を頑張っている彼らの応援をしたくなりました。
皆さんもそんな奨学金生の応援をよろしくお願いします。

長期学生インターン 伊藤真弓

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