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「3つのミッションが叶えた笑顔」カンボジア11月の医療支援レポート

up 2024.12.02

カンボジア「ジャパンハートこども医療センター」より、11月ミッションレポートをお届けします。

ミッションとは?短期間に命を救う集中医療活動

始めに、「ミッション」について簡単にご説明します。
「ミッション」とは、短期間の集中的な手術活動のことを指します。
ジャパンハートには認定医制度と呼ばれるものがあり、短期ボランティアとして参加していただく先生方の中でも、より専門的な技術をお持ちの方が認定医としてミッションにご参加いただいています。
その時々に来られる認定医の先生の専門分野を中心に、数日間に渡る手術活動期間を定期的に実施してきました。また、最高顧問の吉岡秀人も月に1度のペースでカンボジアを訪れ、「吉岡ミッション」を実施しています。
11月は合計3つのミッションを実施しました。

笑顔の退院:17歳リナちゃんの卵巣腫瘍手術成功

まず、11月2日から5日にかけて吉岡秀人がカンボジア入りし、小児がんの治療で長期入院中の子どもを含む手術を行いました。
今回のミッションで手術を受けたのが、17歳のリナちゃん。卵巣腫瘍を抱え、7月に「ジャパンハートこども医療センター」にやってきました。約4カ月にわたる化学療法での治療を経て、今回手術に臨みました。
手術は無事に終了。術後のケアを経て11月末に退院することができました。
リナちゃんにとっても、付き添いで一緒に入院生活を送っていた19歳のお姉ちゃんにとっても、大きな壁を乗り越え、迎えにきた家族と共に笑顔で退院していく姿がとても印象的でした。
今後は外来でのフォローアップで様子を見ていきます。

ジャパンハート 短期手術活動

乳腺外科のプロフェッショナルが届けた医療と温かさ

11月9日から12日にかけては、乳腺外科を専門とする認定医の堀庸一先生にお越しいただき、4日間の堀ミッションを実施しました。堀先生は2015年よりジャパンハートでの活動にご参加いただいており、今回は7月ぶりにお越しいただきました。乳がんや乳腺腫瘤などの手術のほか、外来での診療も行ってくださっています。来年も2月にお越しいただく予定になっています。(毎回スタッフ向けに持ってきてくださるパスタソースとワインが堀ミッション期間の楽しみの1つです!)

ジャパンハート 短期手術活動

カンボジアの地域医療を支えるモバイルミッション

そして、11月22日から27日にかけて、消化器・一般外科を専門とする認定医の河内順先生にお越しいただき、河内ミッションを実施しました。河内先生も長年ジャパンハートの活動に関わっていただいております。近年はラオスでの活動が多く、最後にカンボジアを訪れたのはなんとまだ小児病棟が建設中の時だったそうです。

今回は「ジャパンハートこども医療センター」だけでなく、25日から3日間は地域病院のチャムカルー病院にてモバイルミッションも実施しました。カンボジアでは、地域の医療レベル向上のため、ジャパンハートのスタッフが定期的に地域に出張し、外来診療や手術を実施しています。病院設立前に行っていた地域巡回診療の形を今でも残しており、最近ではカンボジア人スタッフがこの活動を主導しています。今回は河内先生にもモバイルミッションにご参加いただきました。

ジャパンハート 短期手術活動

日本とカンボジアをつなぐ医療の絆

このように、日本から様々な先生方に参加いただき、手術だけでなく現地スタッフへの教育などでも多くのご協力をいただいています。
引き続きカンボジアでの活動にご注目いただき、応援いただけますと幸いです。

長期学生インターン 畔上颯馬

▼プロジェクトの詳細はこちらから
カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動

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