はじめに
以前の活動レポートのとおり長期ボランティア活動開始7ヶ月後一時帰国し、その際私立椙山女学園大学教育学部の学生対象に講義をしたことはお伝えしました。
その翌日ジャパンハート東京事務所に所用あり上京することを自身が所属する感染症研究会の友人に以前より伝えていると、その上京の際その友人が所属する研究会で先の講義と同じくカンボジアでの現在の活動状況をお話いただけないかとの申し入れがあり承諾していました。
今回は前日学生を対象にした内容を研究会向けにアレンジして講演したので、その様子について報告いたします。
講演の内容
講演した研究会は慶応義塾大学医学部小児科医、厚生労働省、千葉県病院局長、国内臨床検査センター社長を歴任し、そして現在宮城県立病院機構理事をお勤めの近藤俊之先生主宰の研究会であり、当日は主に臨床検査に関わるベテランの先生方が約30名参加されていました。
今回は大学の講義内容とほぼ同じでしたが、自身の業務に関することはより詳しく、症例を交えながら講演しました。
研究会自体は2時間あり私のプレゼンテーション90分、ディスカッション30分の予定でしたが、私が100分程度使ってしまい残り20分で参加者とのディスカッションとなりました。
参加者からの質問は、
カンボジアにおける保険診療はあるのか?
ジャパンハートの診療体制はどのようなものか?
ジャパンハートと隣接する公立病院との関連はどうなのか?
カンボジアにおける臨床検査技師数は日本とカンボジアの人口比からみて多いのか少ないのか?
病院での情報共有に病院内システム化導入はどうして難しいのか?
無給のボランティア活動にも関わらず海外での活動参加を決めた動機は何か?
などについての質問がありました。
多くの質問に回答し参加者のみなさんにはそれぞれ納得いただいたように感じました。
最後には私のあとに続く臨床検査技師ボランティアに興味がある方が身近にいれば、団体までご連絡いただくようお願いもしました。
講演を終えて
今回の講演に参加されたみなさんは経験豊富で知識、技術とも優れた方が多かったので私の海外医療ボランティア活動及びカンボジアへの興味と関心をたくさん持っていただいたように思います。
私自身への今後の活動に対する声援もいただき、これからのボランティア活動がさらに現病院への貢献となるよう今後も努めていきたいと思いました。
研究会主宰者・近藤俊之先生と
講演会風景1
講演会風景2
講演会風景3
2023年12月からカンボジアで検査技師として活動しています。40年間臨床検査技師として総合病院で勤務し、これまで経験した知識と技術を海外ボランティアという形で社会貢献できればと考えジャパンハートに応募しました。自身のスキルアップ、レベルアップに繋げていきたいと思います。
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カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動