活動レポート

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【臨床検査技師⑯活動報告 】一時帰国の際の大学講義を終えて

up 2024.07.25

ジャパンハートこども医療センター 長期ボランティア臨床検査技師 森です。
今回も検査技師だよりをお届けします。

はじめに

 「ジャパンハートこども医療センター」での長期ボランティア活動開始後7ヶ月を迎える頃、VISA期限の関係でカンボジアを一時出国することとなり、その機会を利用して病院関係者と相談し7月上旬2週間の活動休暇をいただき帰国しました。

 海外医療ボランティア活動のためのカンボジア渡航後まもなく、面識のある私立椙山女学園大学教育学部教授より連絡あり、学生対象に現在の海外ボランティア活動について講義をしていただけないかとの申し入れがありました。そこで私自身のジャパンハートでの活動を知っていただくとともに、渡航中であるカンボジアを紹介することでより海外ボランティアに興味を持っていただけると考え快諾し、一時帰国時に大学まで出向き学生を対象とした講義をしました。今回、その講義の様子について報告いたします。

【臨床検査技師⑯活動報告 】一時帰国の際の大学講義を終えて

講義の内容

 教育学部教授より以下の内容に関して話をしていただきたいとの申し入れあり、対象が教育学部学生約90名という医療とはまったく関わりのない学生であることから、現在の活動に関しては概略程度でカンボジアに関わる情報や現在の生活情報を多く取り入れて講義をしました。

講義内容は、
①私に課せられた海外支援業務の内容、
②今回の海外支援の動機と思い描いた海外支援の理想像、
③現地業務の現状(日本と相違)、
④カンボジアでの一般的な生活様式の紹介、
⑤現地カンボジアでの生活風景を現地で撮った写真を多く入れ講義をしました。

講義は45人程度の学生2クラスに対して50分程度スライドを用いてプレゼンテーションし、その後学生は少人数に別れ15分程度で質問と感想をまとめそのグループごとに発表するという形式でした。

【臨床検査技師⑯活動報告 】一時帰国の際の大学講義を終えて

質問ではジャパンハートのボランティア活動が無給であることに対して自身の活動資金及び生活資金はどうしているのか、ジャパンハートの魅力は何か、ボランティア活動中の気持ちの変化はどうか、病院内には院内学校はあるのか、生活面で日本とのギャップに戸惑ったことは何か、病院でのICT化はどうして進まないのか、そして臨床検査技師とはどういう職種なのか、どうして輸血パックが少ないのかという業務に関する質問を学生からいただきました。ひとつひとう丁寧に回答し質問した学生はそれぞれ納得していたように思います。感想の多くはボランティア活動が無給である驚きとカンボジアという開発途上国と日本の生活面での違いに興味を持ったとのことでした。

【臨床検査技師⑯活動報告 】一時帰国の際の大学講義を終えて

講義を終えて

 私自身、大学生を対象とした講義は初めてでたいへん緊張しました。渡航後まもなく講義の申し入れあったため、早くから講義準備ができ大学教授とのやり取りで何回も修正することで医療とはまったく関係のない教育学部学生に業務に関することはいたしかたないとして、所属する団体やカンボジアに関して興味を持って聞いていただいたことはたいへん満足のいく講義だったと思います。

 現在の活動終了後に知人の大学教授や一部の技師会学術担当者から、大学生及び臨床検査技師対象としたボランティア活動の報告会を打診されていますので、今後もその報告会を意識しながらボランティア活動を継続しようと思います。

【臨床検査技師⑯活動報告 】一時帰国の際の大学講義を終えて

大学正門前にて

森三郎 カンボジア長期ボランティア / 臨床検査技師

2023年12月からカンボジアで検査技師として活動しています。40年間臨床検査技師として総合病院で勤務し、これまで経験した知識と技術を海外ボランティアという形で社会貢献できればと考えジャパンハートに応募しました。自身のスキルアップ、レベルアップに繋げていきたいと思います。


▼プロジェクトの詳細はこちらから
カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動

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