暑い日々が続く8月。カンボジアは雨季のはずですが、今年は雨が少ないようで連日うだるような暑さが続いています。
せっかくなので「ワクワクすること」でこの暑さを楽しみながら乗り越えたい!
そう考えて今回、私たち学生インターンが中心になって小児がん病棟で「夏祭り」を開催しました。浴衣姿の子どもたちの笑顔が弾けた1日。
当日までの様子を詳しくお伝えします。
(髙橋明日香 長期学生インターン)
子どもたちも準備からお手伝い
長い間、病棟の外に出られない小児がん病棟の子どもたち。
入院生活のなかで気分転換になるような時間をつくってあげられないかと、カンボジアの「ジャパンハートこども医療センター」では私たち学生インターンが中心になって、定期的にイベントを開いています。
その一環で今回、株式会社LIFULL様ご協力のもと「日本の夏祭り」をカンボジアで実現することが出来ました。
今回は「みんなでイベントを作り上げること」を目標にしました。
なので、子どもたちも準備期間からフル稼働!
塗り絵が大好きな子どもが多いので、イベントで使うゲーム用の小道具の色付けをお願いしました。魚釣りをイメージしたゲームで、子どもたちに担当してもらったのは海の生き物の色付けです。
小道具の色付けをお手伝い
次から次にお手伝いの輪が広がって、カンボジア人のスタッフたちも仕事の合間に協力してくれました。
初めて着る浴衣に大興奮
今回のイベントに向けては、株式会社LIFULL様が日本からたくさんの浴衣や法被をご提供くださいました。
日本人にとっては馴染み深いものですが、カンボジアの子どもたちやスタッフには物珍しさ満点。
みんな、初めて着る色とりどりの浴衣に大興奮で、あちこちで記念撮影の輪が。
子どもたちは、浴衣だけではなくアニメのキャラクターのお面にも大喜びで、みんなで浴衣やお面を見せ合って笑顔あふれる時間となりました。
みんな大喜び
魚釣りと玉入れ、ゲームといえど真剣勝負
そして、なんといっても夏祭りといえば縁日の出し物。
小児がん病棟でもゲーム大会を実施しました。
今回選んだのは、「魚釣り」と「玉入れ」のゲーム。
魚釣りには子ども達に手伝ってもらった海の生き物の小道具がたくさん登場しました。
ゲームは、クリップが付いた海の生き物模様のシートを制限時間内にどれだけ多く釣れるか競う仕組みです。
子どもたちは自分が塗った海の生き物を見つけて歓声を上げながら、嬉しそうに釣り上げていました。
魚釣り中の表情は真剣そのもの!
玉入れでは、制限時間内にどれだけの玉を箱の中に投げ入れられるかを競いました。
狭い病院内では普段は思い切りボールを投げることは出来ませんが、夏祭り中は特別。
ボールを投げる子どもたちの表情は真剣そのものでした。
大盛況で大満足の夏祭り
最後にみんなで集合写真
準備から手伝ってくれた子ども達、浴衣や法被を提供してくれた日本の方々、当日の運営を手伝ってくれたスタッフ・・・。
みんなで作り上げた夏祭りは、大盛況のうちに幕を閉じました。
1時間という限られた時間でしたが、たくさんの笑顔で溢れ、みんなが嬉しそうにはしゃぐ姿を見ることができて私まで幸せな気持ちになりました。それと同時に、もっともっと子供たちがワクワクするイベントを作り上げていきたいと思いました。
これからも、子供たちのワクワクを引き出せるよう、インターンとしてできることを一つずつ探して行こうと思います。
高橋 明日香(学生インターン)
2月から広報業務に携わらせていただいている、学生インターンの髙橋です。応援してくださる皆様の想いとカンボジアにいる患者さんとを、広報を通じて繋げられるよう精一杯頑張ります。よろしくお願い致します。
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医療支援| ジャパンハートこども医療センターでの医療活動