こんにちは!栄養管理部の溝口です。
多少の温度差はあれど年中温かいカンボジア。来た当初は食べ物の「旬」は存在しないのでは、と思っていたのですが、しっかり旬が存在していました。
今の旬はマンゴー。いたるところで鈴なりになっています。
値段は1つ50円程度(あまりに大量に採れるようでもらえることもしばしば!)と、日本では考えられない価格でありながら味も格別です。
食べ方のバリエーションも豊富で、熟したものをそのまま食べるだけでなく未熟なうちに塩と唐辛子をつけて食べたり、サラダにしたりもします。
マンゴーが採れるのは5月くらいまでで、そこからぱったりとなくなってしまいます。今のうちにしっかり楽しんでおこうと思います。
マンゴーの木
カンボジアでは栄養教育がほとんどなされておらず、一般の人は疎か、医療者であっても栄養に関する知識はあまりありません。
とはいえ栄養不良が他国に比べて多いことを背景に、カンボジア政府の栄養教育への重要性が認知されてきており、2025年に学校で栄養教育が実施される予定です。
こうした流れに乗り、栄養管理部でもジャパンハーこども医療センターのスタッフやカンボジアの人々に少しでも栄養のことを知ってもらうため様々な取り組みを行っています。
ジャパンハーこども医療センターのスタッフに向けて
スタッフは仕事で忙しく栄養教育に時間を割くのはなかなか難しいです。
それでも日々の刷り込みが大事ということで、スタッフが食事をする給食センター内の机に栄養メモを配置しています。
これまで食品群や自分の体格を評価するBMI、不足しやすい栄養素などについて取り上げてきました。
読む人の興味をそそるようクイズ形式にしてしています。
写真のテーマは間違えやすい食品グループについてのクイズです。三角のメモの底を見ると答えが出てきます。
クイズ
栄養メモをひっくりかえすと見ることのできる答え
最初は見てもらえないのではと気がかりでしたが、じっくり読むスタッフや質問しに来てくれるスタッフもいて好評です。
カンボジアの人々に向けて
カンボジアで一番のメディアといえばfacebook。国民の9割が使っていると言われています。
ジャパンハートこども医療センターもカンボジア語のfacebookアカウントがあり、5万人以上のフォロワーがいます。
そのフォロワーさん達に自身の栄養のことを気にかけてもらえるようfacebookに記事を投稿しています。
facebook上で目にする情報は玉石混交。
「妊婦さんにはビールがいい」というような日本人ならびっくりしてしまう情報が流れ、実際に実践してしまうケースもあるようです。
そのため、出典を記載しエビデンスに則った内容を提供し、信頼性を高められるよう配慮しています。
ジャパンハーこども医療センターのfacebook記事
非常に地道な活動ではありますが、少しでも人々の栄養に関心が行って健康的な食生活を遅れるよう情報発信を続けていきたいと思います。
栄養管理部 溝口
▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援 | カンボジア ジャパンハートこども医療センター 栄養管理部