活動レポート

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学校検診の活動に参加して

up 2022.12.27

普段私はジャパンハートこども医療センター(JHCMC)で看護師として勤務しています。
小学校への検診活動があると聞き、「一般のカンボジアの小学生はどのような生活をしているのか、どういう小学校に通っているのか」と病院外でのこどもたちの様子に興味がありぜひ参加したいとお願いし、今回の検診活動に参加させてもらうことになりました。

検診先はPrey Kla Primary school といって、JHCMCから車に2時間離れた小学校です。
全校生徒は580人で、今回は4年生から6年生の子ども249人の生徒が対象でした。
検診中に気が付いたのですが、同じ学年でも年齢が実はバラバラです。
これはお金が無くて入学が遅れた、留年している等々さまざま理由があるそうでカンボジアでは珍しいことではないそうです。

外国人は珍しいようで「スァサダイ!Hello!Ajinomoto!」と笑顔でたくさん声をかけてくれ、たくさんの子ども達が検診の部屋を覗きに来てくれました。

検診はバイタルサイン測定・身長体重測定を行った後、医師が問診を行うという流れです。
もし健康に問題があれば、近くの病院への受診を勧めたり、簡単な内服薬を処方したりします。(準備した内服薬は解熱剤や抗生物質、去痰剤など本当にごくわずかです)
実際に計11人が解熱剤等の処方を受けたり、病院受診を勧められていました。

検診を待っている間に、栄養士による栄養教室も行われました。隣から生徒の元気な声が聞こえてきており、かなり盛況しているようでした。私も授業参加してみたかったです…。

私は今回【身長・体重測定】を担当させてもらいました。
前に述べたようによく見ると年齢はバラバラでBMIまで算出していないのですが、全体的に痩せている子が多かったかなという印象です。

身長体重を測定している最中、栄養士の方から「どうにかして子ども達に身長体重について興味を持つようにできないかな」と持ち掛けられ、私達は考え抜いた結果…

小児病棟で行っているように、手の甲にマジックで身長体重を書いてみる事にしました。

これがいい悪いは置いておいて…
結果としてはすごく興味を持ってくれました。
栄養士の方が廊下に貼ってくれた身長体重の表と見比べたり、友達同士で見せ合いっこしたりしてくれました。
その光景は本当に微笑ましかったです。子どもは素直でかわいいですね。

年2回JHCMCから小学校へ検診を行っているそうです。
そこで素朴な私の疑問「小学校は病院の周りにもたくさんあるのに、なぜJHCMCから遠く離れたこの学校へ毎年赴いているのか?」

JHCMCを建てる際にこの学校の関係者が多額の寄付をしてくださったそうです。そんなご縁もあり、毎年学校検診へ行っている…ということなのだと後々聞きました。
一期一会、ご縁って大切ですね。

カンボジアの子ども達と短い時間ですが触れ合え、私も子ども達からフレッシュな気持ちと元気をもらえました。これからもどうか子ども達が健やかに過ごせていけますように。

看護師研修生 本田 絵里香

▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援| カンボジア 巡回診療・手術活動

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