活動レポート

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上咽頭ガンと闘うラクスメイくん

up 2022.12.22

こんにちは!カンボジア事業部で長期学生インターンをさせていただいております、大路です。
日本ではもう肌寒い頃かと思いますが、カンボジアは相変わらずの暑さで、もうすぐ生まれて初めての暖かいクリスマスを迎えようとしています。
最近はこちらでの生活にも慣れてきて、患者さんや地域の方々とのコミュニケーションも少しずつ取れるようになってきました。

今回は私がここに来たのと同じ頃に当院に入院し、初めて仲良くなった患者さん、ラクスメイくんをご紹介します。

抗がん剤治療を頑張るラクスメイくん

ラクスメイくんは上咽頭ガンという鼻の奥などにできるがんと闘う10歳の男の子です。
当院に来る前ラクスメイくんは首の腫れに悩まされ、地元の病院やいくつかの病院で処置を行いましたが良くなりませんでした。
その後検査を行い、上咽頭がんと診断され、ジャパンハートこども医療センターに紹介となりました。

普段はおばあちゃんが付き添ってくれていて、お母さんとお父さんや兄弟とは離れ離れの生活を送っています。入院当初は病院という異世界に送り込まれて不安でいっぱい。
さらに首の痛みに加えて腫瘍の圧迫により強い頭の痛みを訴えており、さらには抗がん剤治療を開始後も抗がん剤の副作用が強く出てしまい苦しい思いもしました。
痛みを伴わない処置でも涙を流すことが多かったので、治療が辛くなってしまったのかと心配になっていたところ、実はお母さんにも会えない寂しさで泣いていたというエピソードも担当医の嘉数先生が教えてくれました。

そのころは私もこちらに来て間もない時期で、毎日が不安でいっぱいだったため、そんなラクスメイくんに自分が重なったのもあり、とても気にかかっていました。
でも、辛い治療に耐えて、私たちに笑顔を見せようと気丈に振る舞うラクスメイくんの姿を見て、こんなに小さな子でも頑張っているのだから私も頑張ろうと勇気をもらいました。

お友達のラタナくんと一緒

現在は治療により症状は改善し、笑顔も見せてくれるようになりました。
同じ小児がんで入院中の患者さんと仲良くなったようで、先日病室を見に行った際には、お友達と折り紙をして一緒に遊んでいました。
お手製の飛行機を飛ばして遊んでいるラクスメイくんの無邪気な笑顔に、私も少し安心しました。
子どもたちはクメール語を話すので、高度なコミュニケーションを取るのは難しいのですが、私も一緒に折り紙をしていると言葉は通じなくとも心が通じ合っているように感じました。

みんなで折り紙

長い入院生活では一緒に遊んだり、支え合える家族や友達、スタッフの存在はとても大きいと感じます。
これからも治療は続きますが、ラクスメイくんが少しでも安心して治療を受けられるよう、私もそばで支えていきたいです。

手に絵を書いて励ましているところ

ラクスメイくんの治療進捗状況については、100円から始められる寄付アプリ「1TAP SAVE LIFE」にて発信していますので、みなさまも一緒にラクスメイくんを応援していただけますと幸いです。
1TAP SAVE LIFE (japanheart.org)

ジャパンハートカンボジア事業部長期学生インターン
大路真由

▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援| ジャパンハートこども医療センターでの医療活動

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