活動レポート

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ジャパンハートこども医療センター小児がん病棟から~11月に退院した2名の患者さんのご紹介~

up 2022.12.13

スオスダイ(こんにちは)!カンボジア事業部長期学生インターン祢津(ねつ)です!
カンボジアでは長かった雨季が明け、乾季に入りました。日中はまだまだ暑いですが、夜にはぐっと肌寒くなり、寝るときに掛布団が必要なほどになりました。

そんな乾季に差し掛かる11月。今月も退院した小児がんの患者さんがいます。
今回はそのうち2名、リーヘンくんとリリーちゃんをご紹介します!

リーヘンくん

リーヘンくんは8歳の男の子。年齢の近い、同室の友達と一緒にいつも楽しそうに遊んでいる子でした!

ハロウィーンイベントの際の様子 仲のいい友達と一緒に笑顔を見せてくれたリーヘンくん(左)

リーヘンくんは昨年の始めより左胸にしこりができ、息切れもするため他のチャリティーの小児病院で診てもらったところ、胸に大きな腫瘍がある事がわかりました。
リンパ腫疑いにて当院を紹介してもらい、抗がん剤治療を開始しました。一旦、腫瘍がなくなったため退院して外来でフォローアップを行っていましたが、再び左胸にしこりが出てきたため昨年2021年の8月から再入院し、治療を行っていました。

抗がん剤治療中の様子 抗がん剤治療中でも調子のいい時には同室の子どもたちと遊んでいる姿も目にしました

そして再入院後、約1年5カ月という長い治療を乗り越えて11月1日に退院となりました!
入院期間中付き添ってくれたのはお父さん。妹の育児のためお家に残っていたお母さんとはなかなか会えませんでした。
迎えに来たお母さんを見ると、一目散に抱き着いていました。スタッフに「オークン(ありがとう)」と手を合わせ、楽しそうに手を振ってお家に帰りました!

リリーちゃん

12歳と他の入院患者さんよりも年齢が高く、みんなのお姉ちゃんのような存在のリリーちゃん。同室の小さい子どもたちをあやしてあげている姿をよく目にしました。

同室のタブリーちゃんを抱っこするリリーちゃん

リリーちゃんはお腹が張っていることに違和感があったため、近くのクリニックを受診。
その後、国内最大のチャリティー病院で検査したところ、卵巣腫瘍が疑われました。
そのため、当院へ紹介となり、今年の7月から入院し、治療を行っていました。

入院当初の様子 隣にいるのは付き添いのお母さん

抗がん剤治療の影響で長かった髪の毛が抜けてしまったりと、きっと12歳の女の子には辛い事もたくさんありましたが、それでも懸命に治療に向き合って、11月21日に無事に治療を終えて退院することができました!
退院日当日には、満面の笑顔で「バイバイ」と手を振って家族の待つお家に帰りました!

こどもながらに治療を頑張って、無事にお家に帰る事ができたリーヘンくんとリリーちゃん。今後は外来でフォローアップを行いながら、経過を観察していきます。

そして、今回こうして2人の患者さんが退院することができたのも、日頃よりご支援を頂いている皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。
引き続き、医療が届かない人に医療を届けられるよう、スタッフ一同尽力して参ります。

カンボジアのジャパンハートこども医療センターで治療中の小児がんの子どもたちを応援する1TAP SAVE LIFEというアプリがリリースされました!
治療中の子どもたちの様子をリアルタイムで発信しております。ぜひこちらのアプリから子どもたちの応援をよろしくお願いします!
1TAP SAVE LIFE (japanheart.org)

▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援| ジャパンハートこども医療センターでの医療活動

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