こんにちは!栄養管理部の溝口です。
調理スタッフの業務を理解するため、一緒に調理に入っています。一緒に作業していると、いかに調理スタッフが丁寧かつ迅速に作業しているかを体感できます。
毎朝届く食材にカット野菜や調理済み食品はありません。ひき肉として使う肉も塊で届き、魚も捌くところから始まります。
私が香草を茎から外している間に調理スタッフは100人分の野菜をそれぞれ大人向け子ども向けサイズに切り終えており、「早く早く!」と急かされます・・・
いつも決まった時間に入院患者さんとスタッフに安心安全な給食を提供してくれている調理スタッフに感謝しながら、給食をありがたくいただいています。
栄養管理部では小児がん患者さんに栄養バランスを考えた食事を毎日3食提供しています。
日曜日のお昼は、日々の辛い治療に耐える子ども達が少しでもこの入院期間を楽しめるようにと、子どもに人気のメニューを提供するお楽しみ給食(ハッピー・サンデー・ミール / Happy Sunday Meal)を実施しています。
この日はグリルチキン。下味をつけた鶏肉をスチームコンベクションオーブンでやわらかくジューシーに焼き上げます。
配膳に行くと走り回る子ども達が「今日はチキンだ!」とざわざわ。
配膳後は食事の様子を見に病室を回ります。「おいしい?」と聞くと、満面の笑顔で「おいしいー!」返してくれました。
スタッフも喜んで食べる姿を見て嬉しそう。滅多に聞かれることのないおかわりリクエストもありました。
お楽しみ給食のメニューは他に春雨焼きそばやフライドチキンなど。デザートにケーキを焼くこともあります。そんなお楽しみ給食は患者さんの心だけでなく体のためにも重要な役割を果たしています。
というのも、小児がん患者さんはまずしっかり食べることが治療に耐えられる体づくりに必要だからです。
化学療法などの副作用で、患者さんによってはまったく食べられなくなったり、食べられても嘔吐や下痢でちゃんと摂取できなくなったりしてしまいます。好き嫌いのせいで食べてもらえないと必要なエネルギーを得ることができません。
そのため、子どもの好きなメニューを提供するお楽しみ給食は食べられる時に食べてもらうために大切な機会です。
栄養管理部は、これからも患者さんに心と体に栄養を与えられるよう活動を続けていきます。
栄養管理部長 溝口
▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援 | カンボジア ジャパンハートこども医療センター 栄養管理部