活動レポート

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地域のヘルスセンタースタッフに向けて高血圧研修を行いました

up 2022.08.23

はじめまして。栄養管理部の溝口です。
着任して1カ月が過ぎました。栄養管理部のほとんどのスタッフは英語を話さないので意思疎通を図るのが他の部門より難しいですが、「こんにちは」「元気?」「ありがとう」といった基礎中の基礎のカンボジア語とジェスチャーでなんとかコミュニケーションを楽しめるようになってきました。

発展途上国の食が関わる健康課題というと栄養不足のイメージが強いかもしれません。
ですが、日本と同じように不適切な食習慣などから生じる高血圧や糖尿病といった生活習慣病も大きな課題です。
当院の周辺地域も例に漏れず、住民の高血圧を不安視する声が近隣のヘルスセンターから上がっています。
そのような声に対して栄養管理部では、ヘルスセンタースタッフに向けて高血圧研修を行っています。
昨年度1つのヘルスセンターに対して研修を行いましたが、今回はパワーアップして11のヘルスセンターに対し、高血圧研修を行いました。

当院のカンボジア人栄養士(ティラ)が講師となり、栄養・高血圧の基礎知識や、高血圧を防ぐポイントを講義しました。
高血圧を防ぐ食生活のポイントでは魚の干物や漬物、チリソースなど身近に手に入る食品を例に出して、食塩を多く使った食品を摂りすぎないよう解説していました。

アクティビティとして血圧の測定、スープの試食を実施しました。

血圧測定では、参加者自身の血圧を測定しました。自身の血圧が高いと分かり苦笑いする参加者も。

スープの試食では、塩分濃度の異なるスープを用意し、味わえば塩分が少なくても味を感じられることを体感してもらいました。

参加者からは「高血圧の住民にはどう対応すればいいか?」「塩を多く使った食品についてもっと教えてほしい」など、栄養士制度のないカンボジアでは珍しい栄養の専門家に対してここぞとばかりに質問していました。
(カンボジア人栄養士ティラは他の国で栄養士の資格を取得しています。)

また、各ヘルスセンターが今後住民に向けて分かりやすく説明できるよう卓上カレンダータイプの教材も作成しました。

これからも病院内の活動にとどまらず、周辺地域の人々の健康づくりのお手伝いができるよう取り組みを続けていきたいと思います。

栄養管理部 溝口

▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援 | カンボジア ジャパンハートこども医療センター 栄養管理部

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