はじめまして。
ジャパンハートカンボジア で長期ボランティアの診療放射線技師として活動させていただいている、熊谷優季と申します。
なんと、気がつけば6月上旬に入国してからあっという間に、1ヶ月半がたってしまい。。
はじめは、到着の意気込みを書こうと思っていたのですが、、
これまでの振り返りと兼ねての活動報告とさせていただけたら幸いです。
~もくじ~
・自己紹介:実は、2年目のペーペーで。。
・活動内容:X-ray room, 一般撮影(レントゲン撮影), マニュアル作成
・活動内容:医師、看護師 の各種補助業務
・活動内容:新規求人募集(カンボジア人技師 現地雇用)
・活動内容:装置メンテナンス, 新規装置導入
・活動内容:紙カルテデータ整理(疫学)
・目標:「自分にできることはやりきる。」
さて、、もくじをみて、長いわ!!!
っと思われた方も少なくないかと思いますが。。
大丈夫です、きっと短いです。
ジャパンハートでは経験数関係なく、何でも挑戦させてもらえる環境である。
ということをお伝えできれば嬉しいなと思ったばかりです。
一番、ここに来て伝えたいなと感じていることは、
やっぱり、来てみなきゃわからないということ。
そして、できることを考えてやってみること。
何より、カンボジア人の仲間が優しすぎること。
これです。
まだまだ言語化できていない部分もあるので、ここについては、活動終わりのレポートの際に、改めて振り返ってみてお伝えできたらなと思います。
自己紹介:実は、2年目のペーペーで。。
手短に、、
私は、ジャパンハートカンボジアで初めて、診療放射線技師として長期ボランティアで滞在させてもらっています。
そう、、診療放射線技師としてここで活動する初めての人。
自分に何ができるのだろうか。
どんな人たちと働くのだろう。
新しい出会いもたくさんあるかな。
と、ワクワクに浸りながらも、、
臨床経験1年目で、、本当に来ても大丈夫だったのだろうか。。
という不安もいっぱいで、ここへたどり着いたのを覚えています。
海外で働く日本の診療放射線技師という枠を設けたとしたら、、もしかしたら前代未聞の最年少記録保持者かもしれません。
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というのも、、自分は、大学を卒業して大学院へ進学したのですが、勉強を続けながら大学病院で1年間、臨床業務を経験させてもらったのち、、
来てしまったわけです、、カンボジアに。。
技師歴2年目。
私が応募させていただいた際の応募条件が臨床経験1年以上というもので。
それは考えを有無ともせず、、えいや!で応募するしかないでしょ!
とアプしてみたというのが正直なところです。
スタッフ紹介のところにも書かせていただいたのですが、
https://www.japanheart.org/about/staff/stf-cambodia/yuki-kumagai.html
学生時代に、恩師に東南アジアの国際学会へ連れて行ってもらったことがきっかけで、こんなにも自国の医療に対して熱量ある人たちといつか一緒に働けるようになりたい。
と思うようになったのが海外で活動したいと考えはじめたきっかけでした。
そして、、今、それが少し実現できていることも感慨深く、
とはいえ、、今の自分に何ができるのだろうか。
と葛藤した中でも、
「自分に今できることを考えとにかくやってみる。」
姿勢でこの1カ月を過ごさせていただきました、
活動内容:X-ray room, 一般撮影(レントゲン撮影), Manual作成
まずはじめに、自分のメインの仕事としては、唯一の放射線装置である一般撮影(レントゲン撮影)をしっかり撮影できる環境にすることが私のミッションでした。
一日多くても12~13件ほどの検査数ではあるのですが、これまでなかなか満足のいく撮影ができていない様子があり、何の撮影をどのような方法で撮影するべきかを考え直すことから、まずはやってみて考える。ということをやっていきました。
最初は、環境整備。掃除から始め、疑問点を探し、初めて扱う装置になれることから始まりました。
そして、1番の目標は、
この検査体制を現地のカンボジア人スタッフのみで問題なく回すことができるようになること。
であるので、最低限の撮影方法や運用方法を整理して誰もが取り組めるようになるために、マニュアル作成に取り掛かりました。
そして、ようやく第一弾、完成!!(総計113ページ)
マニュアル資料
今後はこれを運用してみて、改善点があり次第アップデートしていき、一番やりやすい形でうまく検査が整理できる形を残していきたいと考えています。
活動内容:医師、看護師の各種補助業務
撮影以外の時間は、主に医師や看護師の補助業務をさせてもらっています。
外来患者さんのバイタルチェックや移乗のサポート、尿検査や血液検査等のお手伝いをすることが多いです。
また、患者さんが少ない時は、みんなでガーゼを織ることも大事なお仕事の1つです。
こちらでは、資源不足から、ガーゼを1つ1つ現場で手縫いしたり手織りしたりして必要な分を毎日準備しなければなりません。
こんなところも、カンボジアならではな経験をさせてもらっています。
みんなでガーゼ織っている様子
活動内容:新規求人募集(カンボジア人現地雇用)
自分がいるうちに!と早速、カンボジア人技師のリクルートも始めました。
まず、そもそもカンボジアでの技師のシステムもわからず、給与形態もわからず、資格制度も知らず、、なところから人づてに調査していくところからのスタートでした。
幸い、、SNSが発展していることもあり、直接カンボジア人の技師を探しDMを送ってみたりして、情報収集を行いました。
すると、、以外にもこちらの人はレスがめちゃめちゃ早く、奇跡的にすぐにある程度の情報を得ることができ、無事にこちらも吟味の末、求人募集をリリースさせていただきました。
ここからは、さらに人づてに声かけを行いつつ、興味を持ってくれた人に見学に来ていただいて、、まずは、何とか1人、雇用できることを目標に、できることを頑張りたいと思っています。
なんと!ちょうど先日、記念すべきお一人目のKhmer技師が会いに来てくれました!
活動内容:装置メンテナンス, 新規装置導入
そして、装置のメンテナンスも装置導入以降、一度もしていなかったということで、改めて5年ほど前の導入時にお世話になったという販売会社の方とコンタクトを取っていただき、早々にキャリブレーション等のレクチャーを行なっていただきました。
快く詳しく教えていただき、今後のシステムのアップデートや新規装置導入の相談もさせていただきました。
担当エンジニアによるメンテナンスレクチャー
そこで、今議題として上がっているのが、『次は、透視装置をできれば早急に入れたい。』という要望が医師からここずっと言われていたということもあり、本格的に透視装置導入のお手伝いもさせていただいています。
放射線関係の整備や装置のことに関しては、普段から使用している技師の方が専門で馴染み深いということで、見積もり等のやり取りやその他の比較検討を提案させてもらっています。
日本でいうと通常は、課長クラスや部長クラスの立場にならなければ、装置導入の経験やメンテナンスのお仕事を請け負うことなど一切なく、、
技師2年目にして、本当に幅広い業務を経験させていただいてます。
販売会社のManager の方とも意見交換させていただきました!
活動内容:紙カルテデータ整理(疫学)
そして、これはこれから少しずつお手伝いできればということでやらせていただくところなのですが。
現在自分は大学院生でもあり、専門が公衆衛生学でグローバルヘルスの分野で研究を行なっているので、こちらでも何か疫学的なデータ整理等でお手伝いできることはないかなと思っていました。
そこで、、遠征で外来診療を行う際の紙カルテの整理からそのフォローアップの経過を分析してみて、どのぐらいの成果や改善が見込まれるのか?といったお手伝いもさせてもらっています。
目標:「自分にできることはやりきる。」
最後に、帰るまでの目標を1つ。
自分にできることは限られているかもしれないけれど、
自分が思う、自分にできることは全てやりきって、
この期間でできることは悔いなくやりきることができた。
と思えるように、今の瞬間で自分にできることを常に考え、できることはやりきる。
そして、次に繋げていけるものをしっかり残していって帰国することが今の目標です。
そして、残り、実は、、1ヶ月半、ちょうど折り返しのところ。
まだまだできることはたくさんあり、自分にできることにこだわって、1人でも多くの人へ医療を届けていける一員になれるように、最後まで頑張らせていただきたいと思います。
少し、通常の長期ボランティアよりは短い期間ではありますが、限られた期間でいかに残していけるものがあるかで貢献できるよう精進いたします。
では、、また次の活動レポートでお会いできることを楽しみに。
みなさま、お体にはお気をつけください!
(私はまだ今のところここに来てずっと元気です笑)
週末は近くの観光地へ遊びに行かせてもらったり満喫してます!※撮影時のみマスクを外しています
長期ボランティア 診療放射線技師 熊谷 優季
▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援| カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動