こんにちは!
今年の4月から長期学生インターンとして活動中の祢津です!
今回は私が同行させていただいた「夢の架け橋プロジェクト」の奨学金契約の様子をお届けします!
6月20日、奨学生のお宅を訪問し奨学金の契約を結びました。
奨学生の住むプレイベン州は、ジャパンハートのオフィスのある首都のプノンペンからは車で2時間ほどの場所にあります。
国道は舗装されているきれいな道路だったものの、奨学金生のお家はプレイベン州の中でも中心から外れた場所にあることが多く、途中舗装されていないガタガタの道を通りながら、新しい奨学金生5名のお宅を訪問しました。
今回は奨学金生5人の中から医学部へ進学するトーチくんと看護学部へ進学するソピアさんの契約時の様子をご紹介します。
トーチくん
トーチくんのお宅につくと、きれいに装飾された椅子と机を用意して親族一同総出で盛大に私たちを出迎えてくれました。
親戚の人は「私たちの親族の中で初めての医師だ」と本当に嬉しそうで、みんなでトーチくんの合格と奨学金を受けて医学部で勉強できることをお祝いしていました。
トーチくんのお宅は農家さん。今まではトーチくんが両親の仕事を手伝ってくれていて、夜は勉強を終えた後に頭にライトをつけながら稲刈りをすることもあったそうです。
そんな家族を支えてくれたトーチくんがいなくなることに、お母さんはやはり心配なようで、プノンペンでの今後の生活やどのくらいの頻度で家族のもとにかえって来られるかなどをスタッフに質問していました。
一方、トーチくん本人は「来月から医学部で勉強ができることが本当に楽しみ!」、「合格するのが難しかったから、すごく嬉しい!」と前回、家庭訪問のために訪れた時の不安そうだった様子とは違い、嬉しさにあふれる表情を見せてくれました。
ソピアさん
ソピアさんのお宅でも、親戚一同で盛大に私たちを出迎えてくれました。
契約を終えると、ソピアさん家族が焼き魚、鶏のスープや砂肝、プラホック(魚を発酵させて作った調味料)などたくさんのカンボジア料理をごちそうしてくれました。
食事中、おじいちゃんが「毎日部屋の中で勉強ばかりしていて、こんなに大きな娘がいることを周りの人は知らない程です。」と教えてくれたり、おじさんが「ずっと医療者になることが夢だったから希望どおりの進路に進めて嬉しいです。」と教えてくれたりしました。
最後に本人に今の心境を聞くと、「これからの大学生活に緊張している」と楽しそうに話していました。
ソピアさんの勉強部屋の様子。壁にびっしりと暗記のための紙が貼ってありました。
奨学金生は6月20日から一週間ほどでプレイベンからプノンペンにあるジャパンハートのオフィス兼学生寮に移動。
7月からは大学の授業が始まります。今後も奨学金生のサポ―トをしていくとともに、7月上旬には奨学金生の募集をプレイベンの学校で行うなど、次年度の学生の募集に向けた活動も行っていきます。
私は普段、病院で奨学金生上がりの医師や看護師と働いていますが、どのスタッフも日本人とコミュニケーションをとりながら患者さん一人一人に丁寧に接しています。
今回訪れた際には、緊張している様子の5人の奨学生もいつか先輩奨学金生のように病院で働くスタッフの一員となるのだ、と考えるとこちらまでどこか誇らしく、そしてワクワクした気持ちになりました。
私のインターン期間は約1年。奨学生とかかわれる時間は限られていますが、奨学生を支援してくださっている里親さんに頑張っている奨学生の活動の様子を届け、そして里親さんの奨学金生への応援する気持ちを届けられるように。
そして自分自身も同じ大学生として奨学生の頑張る姿から刺激をもらい、日々のインターン活動に取り組みたいと思います。
長期学生インターン 祢津