活動レポート

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予定より多くの命を救った3月の手術活動報告

up 2022.04.13

3月13日に最高顧問である吉岡秀人がカンボジア入りし、翌3月14日から集中的な手術活動を開始。23日に無事、終えることができました。
開始当初は1歳~12歳の10名小児がん患者さんが腫瘍摘出術や生検術を予定していましたが、この期間中に新しい患者さんが入院したことで、予定よりも多くの小児がん手術を実施することになりました。
10日間に及ぶ手術活動で12名の小児がん患者さんの手術を無事に終えることができました。

マリナちゃん

マリナちゃんが患っているのは、右副腎神経芽腫と言う小児がん。神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気です。 特に5歳以下の子どもの発症率が高いとされています。

1歳8カ月と幼さで入院したマリナちゃんは歌って踊るのが大好きな女の子です。ナースステーションに来ては看護師とにこにこ話したり絵を描いたり、スタッフもメロメロになっています。

お腹が大きくなったため国内最大のチャリティー病院に連れて行ったところ、腫瘍があることが発覚し、ジャパンハートこども医療センターを紹介されました。ご両親は農家を営んでおり、車で6時間もかけて当院まで来院しました。

入院後は抗がん剤治療を開始し、無事に14日に手術を迎えました。手術中には輸血を行いましたが、小さな体で手術を乗り越えることができました。

パンチャポーちゃん

パンチャポーちゃんはラーメンやフライした魚、焼いた魚が大好きです。
パンチャポーちゃんはお腹の張りと痛みがあり、国内最大のチャリティー病院でエコーを行ったところ肝臓に腫瘍疑いのものが見つかり、ジャパンハートこども医療センターに紹介となりました。

入院後は抗がん剤治療を行い腫瘍は縮小したため、今回の吉岡の渡航に合わせて手術を実施。肝臓を約50%摘出しました。
手術の日は手術台に上がるまでお気に入りのシールを握っていたパンチャポーちゃん。お母さんも手術中、手術室へつながる扉の前で祈るように待っていました。
手術が終わると、術後数時間でお腹がすいたと泣いており、元気に回復しています。

小児がん患者さんたちは腫瘍の縮小を見込んで手術の数カ月前から抗がん剤治療を行います。手術前からたくさんの辛いこととも向き合いながら闘病してきた子どもたち。
それを乗り越え家族とまた楽しく元気に過ごせる日が来ることをスタッフ一同願っています。

そして私たちがこの様に活動できるのも、ひとえに皆様からのお陰であると存じます。
皆様からのご支援で救える命があることを改めて感謝申し上げます。

手術が終わったこれからは、オペチームから病室チームにバトンタッチです!
ジャパンハートこども医療センターでは、今後術後の治療のサポートを全力で行いますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。

ジャパンハートカンボジア広報担当 堀川

▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援| カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動

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