スースダイ(こんにちは)!学生インターンの佐々木です!
昨年の8月より、ジャパンハートカンボジアのFacebookにて、ナースのインタビュー・お仕事密着動画を4弾に渡って投稿してきました。
カンボジアでは、求人募集をFacebookで行うが一般的で、この動画は病院の概要及び現在働いてるナースの普段の業務の様子などを紹介した内容になっており、カンボジア人ナースの応募を増やすために作成しました。
動画は、手術室編、成人病棟編、小児病棟編、新人編の4つに分かれており、1月16日に4弾目となる新人編を投稿しました。(それぞれの動画のリンクは最後に記載しています。)
それぞれ働く部署は異なりますが、どのナースのインタビューも熱い想いが伝わってくる本当に素敵な内容でした。
ここでは、カンボジア人ナースの仕事への想いを皆さんに知っていただきたく、動画では時間の関係で残念ながら使用できなかったインタビューも含めて、紹介させていただきます。
手術室編・Vat Sreypichさん
Q. あなたが仕事で大切にしている事を3つ教えてください。
A. 1つ目は教育のことです。
ここで働いている私たちは患者さんの看護をするだけではなくて、病院のルールの教育を受けています。
そして、医師の仕事や看護師の仕事、他のスタッフの仕事にも、みんながいつも協力して各部所に共有をしています。
そのため、私は教育を大切にしています。
2つ目は、コミュニケーションのことです。
皆さんもご存知だとは思いますが、コミュニケーションはとても大切です。
コミュニケーションをとらなければ仕事ができませんが、コミュニケーションをきちんととることで仕事が順調に進みます。
そして、コミュニケーションは好きな人とだけするのではなく、医師、看護師や他の各部所ともいい関係を作っていかなければなりません。
また、患者さんと患者さんの家族にもきちんとコミュニケーションをとると、看護がスムーズに進み、病気も早く治ります。
3つ目は、仕事を頑張ることです。
人として、一人ひとりが仕事を頑張らないと、どこに行っても仕事ができません。
別の仕事を探してとしても難しく、選んでもらえません。だから、仕事を頑張れば良い結果を出すことができ、周りのみんなも自分のことを好きになってくれます。それに、自分の仕事もだんだんと成長します。
成人病棟編・Chea Sopheakさん
Q. 看護師としてのこれからの目標は?
A. 私の目標は、田舎にいる患者さんの訪問看護をこまめに行い、患者さんと家族に(医療知識を)教えることです。
教育というのは、例えば、傷の洗い方、傷があるときに食べてはいけないものなどです。
この病院に来る患者さん、特にお年寄りの中には高血圧や糖尿病などで、傷が大きくてなかなか治らず、長期入院が必要な患者さんがいます。
それは、おそらく清潔の保ち方が不十分であったり、食べてはいけないものに関する知識が不足していたりするためです。
そういった知識は患者さんにとって大切なことで、患者さんへこのような知識を教えることも私たちの仕事です。
小児病棟編・Osman Sabpreyさん
Q. この病院で働いていて嬉しい瞬間は?
A. この病院で働いていて一番幸せだったのは、患者さんが治療を受けているのを見たときでした。
到着時の患者さんの状態が原因で治療が上手くいかなかった事もありましたが、最後までベストを尽くす環境はご家族にとってここで診てもらえてよかったと感じてくださっていると思います。
また、退院した子どもたちが大きくなって、他の子どもたちと同じように学校に行ったり、遊んだりしている様子を見るととても幸せです。
新人編・Rom Sokhawinさん
Q. この病院のよいところは?
A. カンボジアの病院では医療従事者として、医師、看護師、ラボのスタッフ、放射線のスタッフなどが一緒に働いています。
しかし、とても大きい病院ではそれぞれのスタッフが別々に仕事をしているので、あまり親密ではない場合があり、自分の専門の仕事以外に携わることはありません。
しかし、この病院では医師や看護師が一緒に協力して専門外の仕事も行っています。
そのため、様々な経験を積むことができ、また問題が起きた場合にはすぐに相談することができます。疑問に思うことやできないことがあれば、カンボジア人の医師や日本人の医師、看護師の先輩にいつでも聞くことができます。
そうすることで、より多くの知識を得ることができ、より早く成長することができます。
新人編・Ven Vouchlangさん
Q. この病院で働いていて嬉しかった事は?
A. 私が看護師として患者さんを治療するとき、患者さんは私たちのケアに対して喜んでくれ、いつも感謝してくれます。
そして、私たちはそれに幸せを感じ、そのような経験ができる仕事を愛しています。これからも努力を続けていきます。
将来は看護師として良いリーダーになり、次世代に知識を提供していきたいです。
そうすることで私たち自身のヘルスケア知識も高めていくことができると思います。
新人編・Try Malinさん
Q. あなたにとって看護師とは?
A. 以前は、看護師は鎮痛剤とケアをしているだけだと思っていました。
しかし、ここで働いている間、特に小児科で、私たちは身体を物理的に治療するだけでなく、患者と家族の話を聞いたり、アドバイスをしたりして、慰めを与えられるのだと分かりました。
▼ナースのインタビュー・お仕事密着動画の視聴はこちらからどうぞ
第1弾・手術室編
第2弾・成人病棟編
第3弾・小児病棟編
第4弾・新人編
長期学生インターン 佐々木
▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援| カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動