新型コロナウイルスの影響で実施ができていなかった献血イベントをついに実施することができました。
今回は約1年ぶり3回目となりましたが今回もたくさんの方にお越しいただきました。
▼前回の献血イベント レポートはこちらの記事をご覧ください
ジャパンハートカンボジアでの献血事情~コロナ禍での新しい取り組み~
カンボジアで献血パックを入手するためには、献血ドナーが必要になります。
例えば誰かが事故に遭い、献血が必要になった時には、家族や親戚が献血センターで献血をしなければ献血パックはもらえません。
もちろん誰が、いつ血液パックが必要になるかもわからないので、下手な時期に献血してしまうと、大切な時に血液パックがもらえないことになるリスクをはらんでいます。
だからこそ、”見ず知らずの人に血液を提供する” 日本とは違ってかなりハードルが高かったんです。
私たちが献血イベントを実施する理由
それは「私たちが血液を必要としているから」だけでなく普段からお世話になっている献血センターへの恩返しとしての意味合いが強いです。
通常、献血パックをもらう際には手数料を病院ごとに支払わなければならないのですが、「ジャパンハートは非営利団体だから」ということで負担なしにしてくださっていたり、どうしても献血ドナーが見つからないときには献血ドナーがいなくても血液パックを提供してくれたりと当院の状況を理解し、協力くださっています。
これまでと大きく違うのは、
①現地事務スタッフがイベントを滞りなく運営できるようになったこと
②病院スタッフや関係者が献血しなくても目標値を達成することができたこと
です。
特に②は、これまで協力をお願いしても断られ続けてきた地区長(日本でいう市長)が献血してくださる方を20名以上も連れてきてくださったときには胸が熱くなりました。
今回は、低血圧等で献血できなかった方を含めると80人以上の方にご参加いただき、56個の献血パックを作ることができました。
改めて、今後も地域に根差した病院であり続けられるよう、活動を続けていきます。
管理部部門長 兼 地域連携室室長 山下裕由
▼プロジェクトの詳細はこちらから
医療支援| カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動