いつもご支援をいただいている皆様へ、活動の報告と感謝の気持ちをお伝えする場として、そして食育に興味を持ってもらい、一緒に取り組む仲間を増やすためにオンラインイベントを開催しました。
管理栄養士、看護師、医師、会社員、教員、学生など様々な立場の方からご参加いただきました。
ゲストスピーカーに、マラウイで青年海外協力隊として活動していた川渕良輔さん、日本の小中学校で学校栄養職員として活躍している川合理美さんのお2人をお招きし、私を含め3人の栄養士でカンボジア、マラウイ、日本での食育の取り組みをプレゼンし、最後にパネルディスカッションを行いました。
カンボジアの食育については、ジャパンハート栄養管理部が日々病院で取り組んでいる「給食」を教材とした食育について、カンボジア人スタッフとともに進めいてる栄養バランスの良い給食提供から、日本での食育を応用した取り組みについて話をしました。
川渕さんから、途上国のマラウイでは「栄養」という言葉を知らない人々に、ゲーム型教材を作成し「楽しさ」と一緒に伝えていくことの重要性や、どんな場所で誰を巻き込んで進めていったかなど、現地での食育の様子を動画を交えて紹介していただきました。
川合さんから、途上国とは異なり、日本では給食や食育は法律の下で実施しており、国としての取り組みであることや「栄養士自身が楽しむ」ことを大切に、川合さんが楽しみながら実践している学校での食育の取り組みを紹介していただきました。
パネルディスカッションでは広報担当の堀川がファシリテーターを務め、「食育を進めていく大変さ」「栄養士としてのやりがい」をテーマに、食育はどこの現場でも最優先事項として取り組むのは難しく、そのような中どのように食育の重要性を訴え実施していくかなど、3人の様々な経験からディスカッションしました。
3人が口をそろえていたのは、楽しむこと、仲間を増やして食育を進めていくこと。栄養士1人ではなかなか難しくても、仲間を増やし取り組んできた経験についても話をしました。
学生の方の参加も多く、就職活動や国家試験の勉強、キャリアについてなどの質問も多く寄せられました。様々なキャリアを持つ3人からの回答はそれぞれ。
一概に「これが良い!」という答えはありませんが、栄養士の活躍の幅は広いということが伝わったかと思います。
お忙しい中、ご参加くださった皆様、ありがとうございました。「食育」の可能性を感じ、少しでも関心を持っていただけたら幸いです。
栄養管理部ではこれからも仲間を増やして食育を進めていくために、小児患者への給食提供・食育に加え、情報発信にも取り組んでいきたいと思います。
栄養管理部 部門長 上田彩菜
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医療支援 | カンボジア ジャパンハートこども医療センター 栄養管理部