カンボジアからこんにちは。
最近よく思うんです。
「あーみんな成長してるんだなー」って。
言われるまま動くのではなく、自分で考え行動を起こそうとする彼女たちに度々驚かされ勝手に目頭を熱くしています。
今、ジャパンハートこども医療センター(Japan Heart Children’s Medical Center: JHCMC)にはカンボジア人看護師が30人働いています。
その中で3年以上ここで働いてくれているスタッフが10人います。1年目2年目の看護師は日本でもまだまだ新人と言われるかと思いますが、ここではほぼ新人の看護師で患者さんのケアに当たっています。
新人が多い病院って聞くとなんとなく大丈夫かなって思うかもしれません。
確かにここへ来たばかりの新人には不安なところもありますが、それをカバーしてくれる先輩たちがとても頼もしいです。
その中の一人、彼女の名前はブッティです。
彼女がこの病院へ来たのは約3年前、彼女の最初の印象は「とにかく元気で明るい」です。
それは今でも変わりません。
そんな最近の彼女を見ていて、「あー成長してるんだな」って母のような姉のような気持ちで見ています。
「(新人は)これの意味を知らなかったんだ、これは知っておかないとだめだよね。大切なことだよね教えていくね。」、「ここはこのように思うんだけどどうかな、変えていいかな。」などいろいろなことに気付き行動を起こします。
救急看護にも興味があり、新人を対象にBLS(Basic Life Support)の教育にも力を入れ講習会も行いました。
以前は教えてもらっていたことを今度は教える側になり新人教育をしてくれています。
伝えると言っても、偉ぶるのではなく時には謙虚に時には同調しながら関わっています。
大勢の人の前に立つのはまだ自信が無いのか、たくさんの人を集めて行うのではなく少人数に対して説明することを繰り返し行ってくれています。
地道な活動ですがそれが新人の適切な看護ケアへとつながり、ブッティの自信へとつながってくれると良いなと思います。
また、そんな彼女を見て成長していく新人たちを見るのも楽しみです。
ここに来てからの3年、決して楽しいことばかりではなかったと思いますが、日々の経験と努力の積み重ねでとても頼もしくなりました。
辛いことや悩みもあると思いますが、出会った頃のままの元気で明るいブッティでいてくれてありがとう。
彼女と出会えたこと、彼女の成長を感じれたことは本当に幸せです。
彼女にとっても、ここで働けたことが幸せだったと思ってもらえるような病院でありたいと思います。
もちろん他のスタッフにとってもここで働けたことを誇りに持ってもらえるような病院でありたい。
そんなことを最近思っています。
看護師 藤井
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