久しぶりの活動報告になります。
ジャパンハートカンボジア 周産期事業の西川です。
雨季なので少し夜には涼しさを感じる気温ですが、雨が多いというのは困ったものです。
油断すると雨に降られて病院から出られなくなったり、洗濯物がびしょびしょになったりする人を沢山みます。
今日は最近私が感じた”嬉しいな”という話をしたいと思います。
私もカンボジアに来てそろそろ3年が経とうとしています。
振り返れば、いろんなことがあったなー。と最近は思い返すこともしばしばです。
最近ではここの生活に馴染んできて、ほとんど日用品は現地調達で生活できます。
昔は活動に精一杯でしたが、最近では休みの日にウォーキングをするようになりました。
ウォーキングをしていると、昔に入院したお母さんが売っている薩摩芋を買ったり、妊婦検診にきてくれていたお母さんを道端で見ることもあります。
つい先日は銀行に行ったらその担当者が患者さんだったなんてこともありました。
私が関わったお母さんが元気な赤ちゃんを抱っこしているのを見るのはなんだかほっこりします。
そして、そういうやりとりを沢山していると、自分が少しはこの地域のお母さんの役にたったとちょっと喜びを感じるタイミングでもあります。
カンボジアの平均特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)は2.5人、日本は1.3人なので、およそ2倍。
3年近くいると、前回の出産でお会いしたお母さんと2度目の再会をすることも出てきました。
先日、新規患者さんのうち2人が、以前に私たちの病院に産後に入院したという人だった日がありました。
カンボジアの女性の中には尿検査で陽性が出たらそれでおしまいという人も一定の割合でいますが、2人は尿検査で妊娠がわかってすぐきてくれました。
私がここで妊婦検診をしていていつも不安に思うことは、「私たちが伝えていることは本当に彼女たちに理解されているのだろうか?」ということです。
何か説明すると、笑顔で”チャン、チャン(日本語ではい、はい)”と言ってくれるのはいいが、本当の意味で伝わっているのかが疑問な時もあるからです。
ですが、こうやって正しい妊婦検診の受診をしてくれる人がいると、自分たちの活動は少しずつ前にむすんでいると実感します。
今だけではなく、現代のお母さんたち、そしてその子の世代、孫の世代、、、と自分たちの活動が少しでも女性の安全を守れるようにコツコツと活動を続けていこうと思います。
助産師 西川
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