こんにちは。カンボジア広報担当の堀川です。
現在、ジャパンハートこども医療センターでは、新型コロナウイルス感染症に伴い医療支援が思うように実施できず、もどかしい気持ちになっています。
それでも多くの患者さんを救うため、日々感染対策に取り組みながら活動を続けています。
そして7~8月には、最高顧問である吉岡秀人がカンボジアでの手術ミッションを実施予定。現在は吉岡のカンボジア入りに合わせてミッションの準備を始めています。
一人でも多くの患者さんを救いたいとは言え、コロナ禍でのミッションには大きなリスクを伴います。
今回のミッションは、感染対策も入念に考慮しながら入念に準備を整えています。
今回は私たちがミッションに向けて、実際にどのような準備に取り組んでいるのかをご紹介いたします。
呼吸器の練習を実施
吉岡の滞在期間中は平時と比べても手術の回数が圧倒的に増えます。その準備として看護師たちが呼吸器の使い方を確認するレクチャーを実施しました。
日本人看護師、カンボジア人看護師が共に参加し、合わせて10名以上の看護師スタッフがレクチャーを受けました。
最近の活動は一部受け入れを停止しているため、治療件数も減少しています。医療器具を使用する機会も減っている中で、ミッションに向けての再確認を行いました。
小児がん患者症例検討会
現在ジャパンハートこども医療センターには30名を超える小児がん患者さんが入院しています。それぞれの患者さんに最適な治療を提供するため、日本の小児がん専門家の先生方とオンラインでつないで定期的に相談し、治療方針を決定しています。
今回、吉岡も参加し具体的な手術内容や術前・術後の治療について詳しく検討を行いました。
麻酔科レクチャー
手術件数が一気に増えるミッションに備えるべく、麻酔に関するレクチャーを行いました。
ジャパンハート内のみではなく、外部講師の方からZoomを用いてオンラインでの講義を医療スタッフ全体に向けて実施して頂きました。
オペに使用する資材の調達
この日はオペに使う資材を探しに首都プノンペンにあるメディカルマーケットに行ってきました。
カンボジアでは、日本では一般人が買えないような薬や資材が当たり前のように市場に売っています。
ただ、おそらくお店の人も販売しているだけなので写真を見せて商品をお願いしても違う商品が出てきたり…一方で、ありそうもないお店で欲しい商品が出て来くる事もあり、宝探しのようでした。
日本ほどの高品質の物が揃っている訳ではないですが、ある程度の質のものは揃っています。商店で医療器具を買いつけるなど、日本とは全然違う医療事情には驚かされるばかりです。
写真中央に写っているのは長期ボランティアドクター福井
4月から長期ボランティアとしてカンボジアで活動する福井医師は、「日本では、医師である自分が医療器具を買いつけに行く機会はないため、いい経験になった」と言ってくれました。
今回のミッションは約1カ月間。吉岡の手術を待ちわびている子どもたちがたくさんいます。この機会を最大限活かすべく、我々スタッフ一同気を引き締めて尽力いたします。
ジャパンハートカンボジア広報担当 堀川
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