来日治療をしたサチャ君とソリャカン君がついに4月23日に退院。
そして2名に続き、今年の2月から入院していたロタナ君も先日4月26日に無事に退院する事となりました。
今回の活動レポートでは、3名の退院までの様子をご紹介します。
<ソリャカン君、サチャ君>
日本での治療の後にホテルでの隔離を終え、無事にジャパンハートこども医療センターへ戻ってきたふたり。
お陰様でとても元気な様子を見せてくれていました。
ふたりは生まれてすぐに肝芽腫を患い、当院で抗がん剤治療を受けていました。
しかし腫瘍の摘出には高度な医療が必要であることが分かり、たくさんの方のお力のもと、来日治療を行いました。
多くの日本人やカンボジア人のサポーターの方々、治療を引き受けてくださった岡山医療センター様、ビザの発給にご尽力くださった在カンボジア日本大使館様には、厚く感謝申し上げます。
ここで、ふたりのご両親からのメッセージを紹介させていただきます。嬉しさのあまり、涙を流しながらお話しされていた姿が印象的でした。
「治療はもう不可能であり、命は助からないと考えていました。しかし実際に治療していただき、無事に退院する事ができとても嬉しく思います。本当にありがとうございました。」
<ロタナ君>
一般的に半年以上入院するケースが多い中で、ロタナ君は約2カ月での退院と、珍しいケースでした。
ロタナ君は、首都プノンペン内にあるカンタボパ病院から紹介を受ける形で、当院での治療を開始しました。
カンタボパ病院はスイス人医師によって再建されたチャリティ病院で、そこで小児がんと診断され、ジャパンハートへ来る子どもたちは少なくありません。
本人に自覚症状はなかったものの、胸部にしこりができている事が分かり、当院を紹介されました。
ロタナ君は9歳の男の子で、入院中はよくカーレースのアプリゲームをしていました。
日本の子どもたちと同じように、スマートフォンでアプリゲームをするのはよく目にする光景で、動画を楽しむ子どもたちも多くいます。
絵を見せながら写真を撮ってくれたロタナ君ですが、普段はあまり絵を描く事はなく、退院の記念に描いてみただけなのだそう。
普段から描いているのかなと思うくらい良い出来栄えです。
ロタナ君が画面上のみならず、実際に車を運転する日が来るのもそう遠い話ではないかもしれません。そんな日が来る事をスタッフ一同楽しみにしています。
皆様のご支援のお陰で、来日治療に取り組んだソリャカン君とサチャ君
そして、ロタナ君が無事退院致しました。 心より感謝申し上げます。
今後もジャパンハートは、より多くの人へ医療を届け続けます。皆様の変わらぬご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
広報インターン 森田
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医療支援| カンボジア ジャパンハートこども医療センターでの医療活動