ジャパンハートこども医療センターが、そして入院中の子どもたちが大好き。
そう話すのは、昨年10月から給食センターで働くチャンター(Chantha)さん。
彼女はここで働く以前、プノンペンでバッグを作る仕事をしていたそうです。
2人の子を育てる彼女は、夜勤がなく実家からも近く、何より食べることと料理を作ることが好きなため、ここで働こうと決めたそうです。
好きなことを仕事としている彼女は、とても生き生きとしています。
カンボジア料理だけでなく、日本料理やいろんな国の料理を学びたいと意欲的なチャンターさん。美味しい食事を作るためインターネットで調べたり、料理上手なお母さんから料理を学んだりしています。
現在ジャパンハートこども医療センターでは、入院中の12人のがんの子どもたちと全スタッフに日曜日以外の3食、衛生的で安全かつ美味しい給食を提供しています。
(子どもたちに提供される給食の一例)
がんの治療を受ける子どもたちに給食を提供するにあたり、特に気をつけていることは衛生面です。
それに加え、味も大切です。美味しい給食で少しでもたくさん食べてもらえるように心がけています。
彼女のやりがいは、手術後や化学療法のために免疫力が低下している子どもたちの状態に合わせて食事を作ることです。
また、ここで働くスタッフの中にはイスラム教の方がいます。
宗教食に対応するため、調理場から食器、鍋、洗い場まで全て分けて調理がされています。
そのためがんの子どもたちだけでなく、全てのスタッフも安心して食事ができる給食センターとなっています。
給食センターでは今後、日曜日も含め毎日、そして小児がん以外の疾患の患者さんにも食事を提供していく予定です。
国際看護師研修54期 大森 愛美