カンボジアのジャパンハートこども医療センターで成長を続ける看護師を紹介します。
この病院で働き始めて1年が経とうとしている准看護師のウィンさんです。
ウィンさんは、友人の紹介でこのジャパンハートの病院を知りました。カンボジアの貧しい人々や、恵まれない人々を対象にしており、日本人と働く機会が得られるため、この病院で働くことを決意したそうです。
(患者さんを案内するウィンさん)
始めは驚きの連続だったそうです。傷の処置においては、実習などを通してこれまで経験してきたものと異なる点が多く、特に驚いたそうです。同じ床ずれの患者さんでも、処置の仕方、回数、使用する物品の違いで、治癒経過が全く異なっていたそうです。
カンボジアでは、術後の創部や、膿瘍をもった患者さんが多く、毎日傷の処置を行います。ガーゼを剥がし、傷を観察し、その日はどんなケアが必要なのかを考え、必要であれば自ら処置方法を変えます。
その処置方法は様々な根拠から導き出されたもので1つ1つの症状を丁寧に観察し、アセスメントを行い、方法を検討します。そこには様々な工夫も必要になってきます。
ウィンさんは、「どんな時も考え続けること」を実践し、患者の傷が良くなることでやりがいを感じているそうです。
「私はまだまだ間違ってしまうこともあるけど、ここではみんなで患者さんを看ていて、いろんな意見を聞きながら、勉強しています。」と、まだまだ未熟さも感じながら向上するための努力を行っています。
そんなウィンさんは、今年2月から働きながら大学へ行き、正看護師のライセンスを取得することを目標に頑張っています。能力や技術をより深く追求し、ここでもっと尽力的に働きたいそうです。正看護師になった暁にはチャンスがあれば海外で看護師として働きたいという夢も持っています。
ジャパンハートこども医療センターは、各々が刺激し合い、向上し合う場所にもなっています。そんな思いの強いスタッフが沢山いる中で、今日もカンボジアでは多くの患者さんの治療に向き合っています。
(患者さんと看護師の同僚と。左端がウィンさん)
ジャパンハートカンボジア 看護師 平位華子