「患者さんが健康に、そして毎日笑顔で暮らしてほしい。」
「カンボジアの健康水準は他国と比べて低いので、カンボジアの健康水準の引き上げに貢献したい。」
そう話すのは、8年間の大学生活を経て、医師になったPhoan(ポアン)さん。
カンボジアでは、医師になるためには8年もの間、学校に通わなければなりません。
「8年も学校に通うくらいだったら、一刻も早く働いた方がいい」どんなに医師になりたいという夢があっても、経済的に学費が払えない家庭はこう判断します。
Phoanさんもジャパンハートの奨学金制度がなければ、医師になれなかった学生の1人。
「大学を卒業したばかりで、慣れないことも多く、病院での仕事は大変。でもここで一生懸命勉強し、知識や技術を身につけていきたい。そして、一人でも多くの患者さんを救いたい」と、強い意志と責任感を持って働いています。
そして、もう1人。今年度より医師として働くRathna(ラタナ)さん。
「僕の目標とする人は、ジャパンハートの最高顧問である吉岡医師。彼のように技術を身につけ、たくさんの患者さんを救いたい」と、目を輝かせながら話しています。
ジャパンハートこども医療センターには、毎年たくさんの医師の方も短期ボランティアとして来ていただいています。
「ここで働けて幸せ。なぜなら日本の専門技術を持ったドクターとオペができるから。知識や経験を積めるし、毎日が勉強!」と言っていました。
学生だった頃から、学校が休みの時にジャパンハートこども医療センターに来て、手術に参加したり、モバイル活動に参加したりと、何にでも積極的に活動するRathnaさん。
「この奨学金生事業のおかげで夢だった医師になることができた。里親さんは僕のヒーローであり、いつも僕の心の中で患者さんを診てくれてる。僕は、恩返しとして次の奨学金生である後輩医師も育てられるようになりたい」と里親さんへの感謝の想いも熱く語っていました。
最後は、今年度、唯一の新看護師のMaly(マリー)さん。ジャパンハートの奨学金生事業で看護師になったのは彼女を含めて7人となりました。
奨学金生事業の先輩看護師の中には、カンボジア人スタッフの中でリーダーをしていたり、麻酔の研修を受け、麻酔をかけることのできる看護師としてオペ室で大活躍の看護師がいたり。
そんな頼れる先輩看護師に支えられられながら、働いています。
彼女は、「患者さんの治療過程で的確なアドバイスができる看護師になりたい。治療を受けたすべての患者さんが満足してくれるようなケアができるようになるのが目標。そして、そのためには私たちスタッフ同士が協力して、1つのチームとなって働いていかなければならないので、他のスタッフともいい関係が築けるように頑張りたい。」と話していました。
ジャパンハートで働き始めて、半月が経ったMalyさん。
「ここで働き始めて、学生として研修していたころとは感覚が変わった。1人の看護師として、前よりも責任感を強く持たなければならない。仕事は簡単ではないが、ここのスタッフに助けられながら、成長したい」と気を引き締めて仕事に臨んでいました。
そんな強い意志と想いをもった3人が、新たな医療者としてジャパンハートこども医療センターのメンバーに加わりました。
カンボジアの未来の医療者を育てる。
夢の架け橋プロジェクトでは、まだまだカンボジア人学生の里親さんを大募集しています!
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ジャパンハートカンボジア 長期インターン 酒井つぐみ