合計2日間で診る患者さんの数は・・・
60人!
カンボジアの農村地域で行う、巡回診療活動ではこんなにたくさんの患者さんが来てくれます。
どうしてこんなにもたくさんの患者さんが来てくれるのか・・・。
その理由は、モバイル診察活動を行う1週間くらい前に、病院近くの市場やお家にひたすら訪問して、1日かけて診察活動の周知のためのビラ配りをしているからです。1軒1軒、各家を訪ねて、診察活動の詳細やジャパンハートの病院について説明していきます。
カンボジアでは、田舎のお家を訪問すると、多くの人が家の外にあるハンモックで寝ているか、もしくは何かをモグモグ食べているか、料理をしているか、携帯を触っているかです。「平和な国だなぁ~。」と毎回訪問するたび、心がほっこりします。
そして、そんな穏やかなところだから、お家を訪問して
「〇〇日に、カンボジア人と日本人のドクターが来てヘルスセンターで診察をやるので、何か悪いところがあれば来てください!」そういうと、
「ここが痛いんだ・・・。」「この病気は見れるかね・・・?」という会話が生まれることも多々あります。
そして、そんな活動を支えているのが、我らがジャパンハートの「奨学生」たち!
ジャパンハートカンボジア夢の架け橋プロジェクトで支援している、医学校や看護学校に通う学生たちです。
彼らは自分たちの休みの日を使って、ジャパンハートの活動に参加し、活動のサポートをしてくれています。
田舎では、英語すら通じません。
なので、奨学生たちが1軒1軒お宅を訪ねて、診察活動の周知を行っています。
日本人は隣で「うんうん…」といいながら、何を話しているかわからないカンボジア人たちを見守り、毎回十分にクメール語が話せないことを悔います。
いまどき「ビラ配り」なんて原始的すぎない…?
と思うかもしれませんが、カンボジアではとても効果的な広報手段なのです。それに、自分たちの足を使って汗をかいてひたすら動く!って、なかなか楽しいものです。
この活動は奨学生たちをはじめ、カンボジア人スタッフにひたすら助けられてばかりですが、それはそれで、「彼らのおかげで日本人である私たちがここ、カンボジアという異国の地で活動が出来ているんだな」って、再確認することができます。
医療をより多くの人に届けるため、一生懸命頑張る奨学生たちは、ジャパンハートが誇るとても大切な仲間です。
ジャパンハートカンボジア 長期インターン 酒井つぐみ