今回、4回目のカンボジア短期ボランティアに参加させていただいた野間です。
カンボジアにジャパンハートの病院が出来る前から参加しており、来るたびに成長していることにとても驚いています。
今回、私が短期ボランティアに参加した目的は「感染予防」のお手伝いしたいと思ったからです。
個人的には「感染は人の人生をくるわせてしまうもの」と思っています。
それほど、恐ろしいものです。
カンボジアにあるジャパンハートこども医療センターでは、衛生面や使える物品なども日本とは違います。
そんな中でも長期ボランティア・スタッフの方々が考え、試行錯誤しながら現地スタッフを教育・指導しています。
今回は、病院のニーズに合った「基本的な手指衛生」と「感染防護具の使用方法」の勉強会をジャパンハートのスタッフさんと打ち合わせをしながら行いました。
定期的に手指衛生の勉強会を行っているので、手洗いをする重要性は少しずつ理解していっているようです。
本当にきれいに洗えているのかを可視化することで手洗いの質向上に繋がればと思い、勉強会では、汚れに見立てた蛍光塗料の入ったローションをつけて、手洗いをしたあとにブラックライトで照らし、ローションが落ちているかを確認しました。
別の日には、小児がん患者のお母さんや清掃員たちにも行いました。
中にはトイレのあとに手を洗わない人やおむつ交換の後に手を洗わない人もいます。
また、清掃員も感染予防には重要な役割をもっている人たちです。
そういった方々の手洗いを可視化することで、目には見えなくても汚れはついていて、しっかり手洗いすることが大切であることを伝えました。
みなさんが楽しそうに取り組んでくれ、そして手指衛生・感染について興味を持ってもらえたことがとても嬉しかったです。
基本的なことではありますが、それぞれができることを少しずつ行い、意識ができるようになれば、感染は防ぐことができると信じています。
時間はかかりますが、積み重ねていくことで必ず変わっていくと思います。
今後も微力ながら何かお手伝いが出来たらいいなと思います。
短期ボランティア 看護師 野間唱子