カンボジア 巡回診療・手術活動

ジャパンハートは、たくさんの機材を1台の車に詰め込み、道路が舗装されてない道を数時間かけて郊外へと向かいます。連携病院を巡回し、診療や手術を行います。10年にわたり続けているジャパンハートカンボジアの医療活動の原点でもあります。

本活動は大きく分けて2種類があります。
ひとつは、2009年から10年にわたり継続している連携病院での巡回診療・手術活動です。
そして、2019年10月より新たに始めた活動が、従来よりもさらにもう一歩広く医療を届けるために開始した巡回診療活動です。その名もMobile NEXT。これまでの巡回診療活動では医療を届けられていなかった地域を新たに開拓し、その地域のニーズを満たす診療を行っています。

活動のながれ

1.巡回診療

巡回診療は、その翌々週に手術を行えるよう手配をした上で行う診療活動です。病院へ行きたくても行く手段が無い、お金が無いため病院へ行くことができない、手術を受けたくても手術を受けることができず悪化していく人々をこの巡回診療を行いながら見つけて、翌々週に連携病院で実施する手術で治療を行います。

◎巡回診療の活動の流れ
1.巡回診療当日一台の車に参加する全てのスタッフと必要な荷物を乗せ活動地へ向かいます。
2.活動地近くのレストランで朝食を食べます。（活動場所によりスタッフハウスで食事をしてから出発することもあります。）豚ごはん、鳥ごはんはカンボジアの一般的な食事です。写真は豚ごはん。
3.活動地へ到着後、診察を行います。
4.薬や手術の説明を行い、帰宅してもらいます。手術適応の患者には後日手術日の連絡をします。
5.初日の活動後のミーティングで終え、JHCMCへ帰ります。翌朝また活動地へ出発します。

2.手術活動

3日～5日間の手術活動では、子どもから大人まで様々な疾患の手術を行っています。
事前に行っていた巡回診療活動で出会った、手術が必要な患者さんを対象に無償で手術を行います。また、田舎の病院に勤務する医療者にとって、手術を経験する機会も多くありません。この活動では手術経験の少ないカンボジア人医療者への知識と技術の向上も目的としています。今では一部のカンボジア人医療者が経験を積み、手術指導が行えるようになっています。

◎手術活動の流れ
1.オリエンテーションの為に手術活動（以下ミッション）前日にジャパンハートこども医療センター（以下JHCMC）へ行きます。
2.ミッション当日、一台の車に参加する全てのスタッフと必要な荷物を乗せ活動地へ向かいます。
3.ミッション期間中に手術を受ける患者全員に初日に来てもらい、日本から来たボランティア医師から診察を受けます。
当日手術を受ける患者以外は一旦帰宅してもらい、それぞれの手術日に再度来院します。
4.ミッション初日は午後から手術開始です。
5.手術終了後JHCMCへ帰り、翌朝再び活動地へ出発します。（ロカカオン病院の場合）
手術終了後屋台で食事をし活動地近くのゲストハウスに宿泊します。（チューンプレイ病院の場合）
6.二日目以降は朝から手術を行います。
7.お昼休憩をはさみ、午後手術を再開します。
8.最終日、すべての手術を終了し、病院を後にします。

3.Mobile NEXT

10年以上カンボジアでの活動を行ってきましたが、医療が行き届いていないところはまだまだたくさんあります。我々は「次」の患者さん、「次」の地域へと医療を届けていき、カンボジアにいるすべての医療を必要とする人のもとへ医療を届けることをコンセプトとし始めた活動がMobile NEXTです。
「医療の届かないところに医療を届ける」
当団体の使命を果たすべく、新たな地域を開拓しました。この取組は手術を目的とする巡回診療とは異なり、現在は主に高血圧や関節痛などの内科疾患の継続的な診療を行っています。

◎Mobile NEXTの流れ
1.オリエンテーションの為にMobil Next前日にジャパンハートこども医療センター（以下JHCMC）へ行きます。
2.活動当日、一台の車に参加する全てのスタッフと必要な荷物を乗せ活動地へ向かいます。
3.ヘルスセンター到着後、受診に来た患者さんの診察を始めます。
4.一日の活動終了後、夕飯を食べゲストハウスへ宿泊します。
5.翌朝朝食後再び診察開始です。
6.二日目の活動終了後、再び荷物を車に詰め込みJHCMCへ帰ります。
7.スタッフハウスへ宿泊し翌日JHCMCでの活動後病院を後にします。

活動の様子をまとめた動画を下記リンクからご覧いただけます。

コンポンチャム州チューンプレー病院

カンダール州ロカカオン病院

Mobile NEXT

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