医療専門職のマンパワー不足が深刻
ミャンマーでは、医療者の数が少ない事に加え、そのほとんどが都市部の病院に集中しており、地方や農村部となると医療者不足の状況はさらに深刻です。また地方や農村部において、医師は常駐しておらず、看護師やコミュニティヘルスワーカーなどが医療の主な担い手となっています。しかし、その数は約19000人、人口1000人あたりでみても0.3人(日本は9.0人)と医師と同様少ない状況にあります。そのため農村部では資格を持たない看護師や助産師が多く存在し、医療の重要な担い手となっており、薬の処方・簡単な処置・治療・助産など幅広く医療活動を行っています。このことが、患者の病状を悪化させることも多いと言われています。
貧しい中でも医療者を目指す若者を支援
さらに、医療の不足している農村部での貧困は特に厳しく、志ある若者が医療専門職を目指すことも経済的に厳しい現実があります。
そこでジャパンハートは、志ある若者たちの医療系専門学校・大学への進学を、奨学金制度をもって、2010年より支援を開始しました。この支援は、若者に対して職を与えるだけでなく、ミャンマーの医療レベル向上につなげることを目的としています。
支援内容
奨学金生 年間10名程度
サポート期間 5年
※ミャンマー医療人材育成事業は一般財団法人 新倉会 様より助成を受け実施しております。