5月2日にミャンマー南部を襲ったサイクロンナルギス。嵐と高波や浸水によるその被害は九州全土に相当する範囲におよび、死者は10万人に上ったといわれている。
ジャパンハートは、被災直後に日本人医師、看護師、ミャンマー人ボランティア数十名のチームを組織。ミャンマーで長年活動を行ってきた経験とネットワークを活かし、外国人の立ち入りが制限される被災地で、綿密な調査を行い、人々の生活に密着したきめの細かい支援を行った。
プロジェクト名:サイクロンナルギス緊急支援
実施地域:ミャンマー南部 デルタ地帯
実施期間:2008年5月~
実施内容:医療・食糧・住居修復(屋根)支援
今、必要な支援を現地に届ける。
現地人と協力し、被災地の状況を把握し、村々での診察・治療、抗生剤・経口補水塩の配布、けが人の輸送 などの医療支援、食糧の配布、米とビタミン剤の配布などの食糧支援、金銭的に屋根補修が困難な貧困区家庭への屋根材料(ヤシの葉を乾燥させたもの)供給する住居修復支援を行いました。
日本では支援物資、義援金の協力を呼び掛け、被災地に物資を届け、そこで出会った患者に必要があれば、ワッチェ病院まで搬送し手術を行いました。
また、親を亡くした孤児には生活面、教育面への支援も行いました。この支援は「サイクロン孤児支援」としてが成人するまで継続します。そしてサイクロンによって受けた心的外傷(トラウマ)に対しても専門家を招聘し、精神面へのケアを行っています。