児童養育施設 Dream Train

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Dream Trainとは?

養育施設「Dream Train(ドリームトレイン)」は家庭や経済的な理由で学校に通えない5歳~18歳の子どもたちを受け入れ、家族と暮らすことが困難な児童を守り・育て・自立を支援する養育施設です。

2010年に開設し、2024年10月現在では、これまで在籍した子どもたちが373名になりました。

学校に行きたくてもお金がない、家族のために働かなければいけない。国内紛争、HIV/エイズや違法薬物、貧困。ミャンマーの子どもたちの周囲には、一歩道を外れれば、こうした問題に簡単に巻き込まれてしまう厳しい環境が存在しています。

そんな状況に置かれた子どもたちに、

“一人ひとりの夢を叶える力が開花する環境を”
“かけがえのない人生を、しなやかに伸び伸びと生きていける力を”

Dream Trainは、このような力を育むことができるホームになることを目指し、変化・進化を続けています。
どんな境遇に生まれても、夢を追い続けること、夢を実現できることは、すべての子どもの権利です。彼らが夢を叶え、未来を変えていくその瞬間を、どうかこれからも一緒に支えてください。

児童養育施設 Dream Train

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ミャンマーの子どもたちを取り巻く現状

教育を奪われる子どもたち

Dream Trainに入所した子どもの多くは厳しい教育環境に直面しています。
例えば、生まれ育った村には小学校しかなく、中学に進学するには親元を離れる必要がありますが、親の収入が不十分で学業を断念せざるを得なかった子どもたちがいます。また、「学びたい」と言う強い意志があっても家族を養うために働かなければならない子どもたちもいます。

変化する情勢により、低下する教育の質

ミャンマーの情勢悪化で教育環境は悪化し、進学率が低く、将来的な所得向上が望めない状況です。
ミャンマーの公立学校では、個々の子どもたちのペースに合わせた教育が行われていないため、多くの生徒が学習に遅れをとり、取り残されています。特に地方出身の子どもたちは、基礎教育の機会が限られ、公用語であるビルマ語の読み書きにすら苦労することが多く、将来の進学や就職の選択肢が狭まってしまうのが現状です。

命の危険と誘惑に囲まれた生活

国内紛争、HIV/エイズ、違法薬物による問題が常態化しています。Dream Trainの子どもたちの中には、出身村では、紛争による空爆の音におびえながら暮らしていたという子どももいます。さらに、ミャンマーでは、2021年から2022年にかけてケシの栽培面積が33%拡大し、若者に深刻な影響を及ぼしています。徴兵制の開始など情勢が不安定な中、子どもたちが夢や希望を持つのは難しく、勉強に挫折すれば社会のセーフティーネットは機能せず、簡単に誘惑に巻き込まれる危険があります。
*2021年1月薬物犯罪事務所(UNODC)公表

Dream Trainが目指す未来

児童養育施設 Dream Train

一人ひとりの、夢を叶える力が開花する場所へ。

Dream Trainは、開所当初は子どもたちの養育に注力してきましたが、現在では「教育」にも重点を置き、子どもたちの自律を促す取り組みを進めています。私たちは、ここを巣立った子どもたちが、どんな困難や試練に直面しても、自分の描く夢や目標に向かって進んでいける「強さ」と「しなやかさ」を育むことを大切にしています。

今、このDream Trainで生活する子どもたちが未来に挑戦する姿は、いつか同じようにさまざまな背景や逆境を抱える次の世代の子どもたちに勇気を与え、希望の連鎖を生み出す第一歩となると信じています。

Dream Trainが提供する教育について

Dream Trainでは教育チームを立ち上げ、一人ひとりに寄り添った支援を実施しています。専門講師による塾や私立学校への進学機会の提供、さらに勉強が苦手な子どもたちにも学ぶ楽しさを感じてもらえるよう、オンライン実験教室や校外学習といった体験型の学びも用意し、それぞれの特性や目標に応じたサポートを提供しています。加えて、未来に必要な「考える力」や「創造力」を育むSTEAM教育、そして心身の健康を大切にするWell-beingアクティビティーも取り入れるなど、子どもたちが多面的に成長できる環境を整えています。

Dream Trainが提供する習い事・塾の数

・高校3年生:ミャンマー語、英語、算数、化学、物理、生物(理系)、経済
・高校2~1年生:ミャンマー語、英語、算数、化学、物理、経済、生物(理系)
・中学生:算数、英語
・小学生:ミャンマー語
・その他習い事・クラブ活動:英会話・日本語・韓国語・プログラミング・絵画・ヨガ・ダンス(Hip Hop / 民族舞踊)・水泳・染色・裁縫・読書クラブ etc

子どもたちのストーリー

児童養育施設 Dream Train

サマークラスで習ったHip Hopダンスを真剣な表情で披露してくれた男の子がいます。2023年4月に「Dream Train」に入所した小学生です。
「趣味はダンス、将来の夢はお医者さん!」と語る彼の笑顔はとても穏やかで、一見すると彼の人生は順風満帆に見えます。しかし、彼にはわずか10歳にして家族とともに避難民となり、厳しい状況に翻弄されてきた過去があります。

彼は、それまで通っていた公立校から転校を余儀なくされ、現地の団体が無償で運営する非認可の学校で勉強を続けていました。ご両親は日雇いの仕事に就いていましたが、生活に十分な収入を得ることは難しく、子どもの将来を心配する日々が続いていました。
そんな中で、家族は村から約1,200kmも離れたヤンゴンにある「Dream Train」の存在を知りました。

彼に今後の目標ややりたいことを尋ねると、次のように答えてくれました。 「村にいた頃から、Dream Trainに来ることに心配はなくて、とても楽しみだったんです。僕は、お医者さんになるために大学に合格できるよう、勉強をがんばりたいです。そして、大好きなダンスももっと上達させたいです!」

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児童養育施設 Dream Train

Dream Trainの子どもたちの生活は、里親をはじめこの活動に賛同くださる皆様によって支えられています。夢の実現と自立を目指す子どもたちに、心身共に安心して過ごせる環境と質の高い教育を届けるために、ぜひご支援の検討をよろしくお願いいたします。

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